あるネットゲームで少女と出会った話
kumogakure
1章 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
第1話 初めの話
一つの物語が終わり、現実の世界に没頭していた彼。
先の見えない未来を掴むために今できることに必死になっていた時に彼は彼女に出会った。
彼と彼女が出会ったことはお互いにとってどうしよもなく幸運で、どうしよもなく不幸であった。
彼と彼女が離れて行ったことはどうしもない不幸で、どうしよもない幸運でもあった。
最初に言っておくと、この話は既に終わった人間関係の話である。
それでもそろそろ話をするのも悪くない、と思ったからこそここに書き記す。
誰のためでもない彼のために。
今から始まるのは一つのゲームの中で同じ時期に過ごした別の場所で生きている彼と彼女の話で
それに伴う周りの人々の話だ。
前置きが長いのは好きではないのでは始めよう。
「あるネットゲームで少女と出会った話」を。
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