14 不審の視線

 目を覚ますと、木製の天井が視界に飛び込んできた。それが自分と祖父の家のものでないことにすぐに気付いて、クレイオスは若干の混乱を抱く。

 それから緩慢に身を起こして、周囲の様子を窺った。

 寝そべっていた柔らかいベッドの周りには、多少豪華さが見える家具とそれらが置かれる明らかに広い間取り。それから部屋奥にある見覚えのある暖炉まで見て、ようやくここが村長カマッサの家であることに気付いた。

 現状の整理をひとまず終えたクレイオスは、己の経緯を確かめる。

 夢の内容は――はっきりと覚えていた。明確なものは何も見てはいないが、交わした会話とその声は仔細に思い出せる。

 その為、傷だらけの己はここに運ばれたのだろう、という推測がすぐに浮かんできた。

 ならば、とクレイオスが己の身体を見下ろせば、痛々しいほどに全身が包帯塗れの有様。露わになっている皮膚の面積の方が少なく、顔にさえぐるぐると巻かれているのが感覚でわかる。

 だが、どこの傷もすっかり快癒していて、微塵も痛みを感じないことをクレイオスは把握していた。

 なので、クレイオスが鬱陶しいそれらに手をかけて、さっそくとばかりに引き剥がしにかかる。

 勢いよく引っ張れば、乾いた体液がパリパリと音を立てて抵抗するが、少しの痛みも気にせず青年は次々に剥がしていく。

 そうして作業を進めていれば、不意にこの家の玄関が開く音がした。手を止めずにその方向を窺っていれば、家にやってきた人物の軽い足音がこちらに向かってくるのに気付く。

 目的は自分らしい、と当然の結論に遅れて辿り着いた。ここにいる怪我人はクレイオスだけなのだから、当たり前の話だ。

 そして、大して待つこともなく、足音の主――タオルと桶を抱えたアリーシャが姿を現す。いつもの溌溂さはなりを潜め、どこか暗い表情でうつむき加減にベッドの傍までやってきた。

 それからようやく、違和感を覚えたのか不意に顔を上げ――クレイオスとしっかり目が合った。

 一拍の静寂。しかし、すぐに視線を外して何事もなかったかのように包帯を引き剥がし始めたクレイオスに、桶とタオルを放り捨てたアリーシャが慌てて駆け寄ってその手を掴んだ。


「く、くくくクレイオス!? お、起きたのねっていうか、平気なのっていうか、えっと、えっと――」

「無事でよかった、アリー」

「う、うん、クレイオスのおかげで――じゃなくて……と、とにかく包帯剥がすのやめて!」


 混乱してあわあわと胸の前で手を上下させるアリーシャに、クレイオスは薄い笑みを向けながらもその言葉を無視し、あっという間に包帯を全部とってしまった。

 そうして露わになった身体は、非常に薄く白い傷痕が残ってはいるが健常そのもの。必死に止めようとしていたアリーシャもそれを見て、少しの驚きと沈黙を湛えて黙り込んでいる。

 包帯の束を床に落としながら立ち上がったクレイオスは、やおらアリーシャの両肩を掴んでまじまじとその顔を見つめた。突然、前触れもなく真正面から彫像のような面貌に見つめられる形となったアリーシャは、如何によく見知った顔と言えど、少しだけ頬に桃色を咲かせて目をそらす。


「な、なに?」

「……ふむ」


 アリーシャの疑問を無視し、クレイオスは彼女の腕をとってそのシミ一つない白い肌を隅から隅まで見つめる。そしてくるりと彼女の身体を回転させて背中から足までじろじろと見てから、ようやくクレイオスは満足したように彼女の肩をポンと叩いた。


「本当に怪我ひとつないようだな。よかった」

「う、うん。よくわかんないけど、クレイオスが助けてくれたおかげだから――いや、それよりもあなたよクレイオス!」

「ん?」


 耳まで赤くしたアリーシャだが、すぐにそれを振り払うように首を振り、クレイオスの両肩を掴んで翡翠の目を覗き込む。首を傾げる彼に、アリーシャは悲鳴のように言い放った。


五日・・も眠ってたのよ、クレイオス! 平気なわけないじゃない! き、傷だって、なんか消えてるけど、あんな酷い状態だったんだから……っ!」

「――五日、だと?」


 アリーシャの言葉に、クレイオスは信じられないように反復する。そして、同時に、夢で見た女神の言葉の意味を悟った。

 そういうことか、と思いつつ、改めて自分の身体を見回す。

 古傷のような白い線が体中を走っているだけで、別段の違和感はない。病床に伏せる人間のように、筋肉が衰えている様子もなく、平常時となんら変わりはなかった。

 むしろ、身体が軽く感じられるほどだ。今なら蛇人間を片手で縊り殺せると自負できるほどに。

 それはつまり、蛇人間の洞穴に投入した時とほとんど変わらない身体能力ということだ。今思えば、あの時はほとんど己の機能ちからが覚醒しかかっていたということだろう。


 ――と、そこまで把握したところで、不意にクレイオスの腹部が唸りを上げた。

 間延びするような重低音。突如鳴り響くその音に、思わず目を丸くするアリーシャへと、クレイオスは腹をさすりながら困ったように眉を曲げて呟く。


「……腹が減ったな」

「ちょっと、なにそれ! 人を散々心配させておいて、お腹すいたって……ッ! ぶふっ!」


 情けなく言うクレイオスに、先ほどの音の意味を悟ったアリーシャはこらえきれずに噴き出したのだった。




 クレイオスが目覚めてから暫く。

 アリーシャによって村中にそのお触れが回り、数人の村人が村長宅に集まっていた。それはテンダルやタグサム、カマッサにメレアス、そしてウッドナールだ。

 思いのほか少ない人数にアリーシャが眉根を寄せていたが、本人が特段気にしていないようだったので、彼女も口に出すことはなかった。

 ウッドナールも彼女とは別の意味で眉根を寄せ、健常そのもののクレイオスに小言を垂れんとしていた。だが、何かを思い出したように首を振ると、何も言わなかったのである。

 なので、持ち寄られた果実や干し肉をとにかく遠慮なく口に突っ込んでいくクレイオスを、タグサムが呆れたように見つめる。


「人を散々心配させといて、目ぇ覚ましたら飯ってか。つくづく妙な男だなオイ」

「それはもうアリーに言われたな」

「知るかよ」


 タグサムの言葉に適当な返事を寄越して食べ続けるクレイオスに、もう何を言っても無駄かとタグサムはテンダルに視線を向けた。

 一方、そちらは甲斐甲斐しくクレイオスの世話をやっており、持ってきた籠から果実や肉を取り出しては補充している。さらに果物を絞った汁を水で割ったジュースを珍しく持ってきていて、それを遠慮なく飲むクレイオスに満面の笑みを向けていた。


「いやいや、ほんとによくやってくれたクレイオス。あんな大怪我してまでアリーを助けてくれて……もう、なんと言ったらよいやら」

「気にするな。勝手に体が動いただけだ」


 揉み手も止まらぬテンダルの心からの感謝と賛辞も、クレイオスはすげなく端的に返事して干し肉を口に突っ込む。とはいえそれは、無感情に動いたというわけではなく、クレイオスにも説明のしようのない衝動に駆られたが故の行動だった為、事実としてそのように答えただけだった。

 それを理解しているのか単に気にしていないのか、クレイオスの返事にテンダルは笑顔を絶やさない。

 その横でメレアスが、クレイオスの食べっぷりに目を丸くしながら、それでも瞳を輝かせて問いかける。


「クレイオス、もう平気なんだろ? じゃあ、何があったのか聞かせておくれよ! あんなすごいケガするくらいなんだから、大変なことがあったんだろっ?」

「ん? ああ……」


 メレアスの質問に、ようやく手を止めたクレイオスは思い出すように視線を斜めに向ける。そして、やにわに聞くべきことを思い出した。


「カマッサ」

「な、なんだ?」

「……調査隊が全滅していたのを知っているか?」


 蛇人間や邪龍の洞穴と坑道を繋げてしまったために、死んでしまった彼らのことを言うべきであると思い、クレイオスはカマッサに問いかける。対し、これまでずっと視線を何処かに彷徨わせていた若き村長は、肩をびくりと跳ねさせながらも決してクレイオスと視線を合わせようとしなかった。

 そのことに疑問に思いながらも問いかければ、「あ、ああ。もちろんだ」と詰まりながらも返答が帰ってくる。


「君が帰ってきてから一日待ったけど、調査隊が帰ってこなかったからね。村人数人で確かめに行ったら、その、全滅の痕跡を見つけたんだ」

「そう、か」


 カマッサの返答を聞き、しばし沈黙するクレイオス。さて、邪龍などという魔物モンストルムのことをどう伝えたものかと考え、即座に余計なことは言うべきではないという結論に達した。

 全てはもう終わったこと。いたずらに不安をあおるべきではない。

 なので、メレアスには短く端的に告げた。


「バケモノどもがたくさんいて、その群れの主にアリーシャが捧げられかけていた。途轍もなく強かったが、なんとか倒して帰ってこれた。それだけだ」

「へえー! すごいやクレイオス! あんなに恐ろしいバケモノたちの親玉だったんでしょ? それを倒しちゃうなんて、流石はクレイオスだ!」


 ひどく曖昧な言い方に、横のタグサムが片眉を跳ね上げてクレイオスをじろりと睨む。だが、正面のメレアスは無邪気にも手を叩いて褒めたたえた。端的な事実の列挙だが、少年には身近な人物の素晴らしい英雄譚に聞こえたのだろう。

 祖父の視線に痛いものを感じながら、クレイオスが目をそらすようにウッドナールとカマッサに向ければ、なぜか彼らからも顔をやんわりとそらされた。

 そういえば、集まってからこの二人の態度が特によそよそしい。蛇人間の襲撃の前後で随分と態度の違う二人に、クレイオスがやや首を傾げれば、膝の上に置いていた両手に視線を落としていたウッドナールが、意を決したように顔を上げる。

 そして重大なことを告げるように、顔に畏れと緊張を孕んだまま、口を開いた。


「く、クレイオス。どうしても聞きたいのだけれど、貴方のその怪我――」

「――う、ウッドナール!」


 しかし、それを突然声を荒げたカマッサが遮った。椅子を蹴飛ばしてまで勢いよく立ち上がる彼に、全員の視線が集まり、己の行動にハッと気が付いた村長は気まずげに顔を伏せる。

 どうしたんだ、と訝しげに思うクレイオスだが、同時に周囲のものたちの視線もどこかいつもと毛色が違うことに気付いた。メレアスだけは純粋に驚いた様子なのだが、アリーシャやテンダル、タグサムのカマッサを見る視線は、どこか非難するように厳しい。

 常は言い争いさえない者たちの関係性が、何か変化している。そのことに薄々ながら気づいたクレイオスだが、未だ状況が良くわからなかった。

 困惑するクレイオスをよそに、カマッサは不意に足先を翻し、玄関に向けて歩き出す。そしてぽつりと「村を見てくる」と突然言い放ち、ちらりと最後にクレイオスを見てから、外へと出て行ってしまった。

 しかしながら、それが余計にクレイオスを混乱させる。

 最後にクレイオスにくれた、カマッサの視線。それが、どうして――畏怖や恐怖ばかりが込められたものだったのかが、わからない。

 あれではまるで、バケモノを見るようではないか。

 頼れる村長の変貌に困惑するクレイオスは、老女にも視線を向ける。彼女もまた、クレイオスをようやく見たが、その視線にも、怯えが多分に含まれていた。

 そして不意に視線を伏せ、彼女も立ち上がって家を出んとする。その背中に、クレイオスは咄嗟に声をかけていた。


「ウッドナール、怪我を治してくれたんだろう? 礼を――」

「いいえ」


 しかし、その言葉をウッドナールは遮るように否定した。ゆるゆると首を横に振り、そして一度もクレイオスに振り返らないまま、言葉を放つ。


「私は、私は――何もしていないのよ」

「――なんだと?」


 何もしていないとはどういう意味なのか。

 こうも傷が快癒しているというのにそんなことを言う老女へ青年は疑問の声を上げるが、それを置いてけぼりにしてウッドナールもさっさと家を出て行ってしまう。

 残されたのは困惑するクレイオスとメレアス、そして少しだけ悲しげに顔を伏せるテンダル親子と顔をしかめるタグサムだ。

 すぐに後者の三名が何か知っていると把握して視線を向けるも、親子の二人は肩を竦めるばかりで答えず、そして祖父は鼻を鳴らした。


「……ちっせえことでビビってるだけさ、連中はよ。それより、回復したんなら家に帰るぞ。色々滞っちまってんだ」

「あ、ああ」


 吐き捨てるように言う祖父にも奇妙さを感じながら、立ち上がる彼に合わせてクレイオスも立ち上がる。

 テンダルとアリーシャも「おいとましようか」と立ち上がり、メレアスも「また狩りに連れて行っておくれな!」と笑顔で告げて自分の家族のもとへとあっという間に去っていった。


 それを見送りながら、クレイオスは、どうにも胸に妙な蟠りが存在することを自覚する。カマッサとウッドナールの態度もそうだが、周りの人々の何かを隠すような様子もそうだ。

 何かが変わってしまった。

 そんな確信を抱きながら、クレイオスは三人を伴って村長宅を出て、何故だか久しぶりに感じる村の様子を目に収める。

 多くの村人が死んで、家もかなり壊された。その影響か、少しだけ陰鬱な気配が漂っている。

 ここから見える広場も、常は遊ぶ子供の姿はなく、誰もが自分の家のあたりで復旧作業を頑張っているようだった。


 ――自分もその手伝いをして、村がなんとか形になって。そしてメレアスを一人前の狩人にしてやってから、神託を果たす旅に出よう。


 そんな、少しだけ悠長な考えをクレイオスは胸に抱く。名を教えてくれなかった女神もそれでいいと言っていたし、最初からそのつもりだった。

 だから、まずは祖父と自分の家の様子を見に行こうとして――すぐ傍から聞こえた悲鳴に、思わず足を止める。

 視線を向ければ、なんと商人のメッグが腰を抜かして地面に座り込んでいた。まだ村に滞在していたのか、という少しの驚きは、しかし直後に彼の視線の先を理解して別種の疑問に上塗りされる。

 彼が真っ直ぐ、恐怖に慄く視線で見ていたのは――誰あろう、クレイオスだった。

 己を見て震え上がっている彼の様子に尋常ならざるものを感じ、クレイオスは思わず近づきながら問いかける。


「どうした、メッグ。俺が何か――」

「――よ、寄るなっ、バケモノッ!!!」


 しかし、それをメッグの喉を絞り上げるような絶叫が吹き飛ばした。

 その言葉の対象は、視線の先は、紛れもなく自分。

 故に、ピタリと硬直したクレイオスは、這いずるように自分から離れんとする痩身の男を呆然と見るしかできなかった。

 代わりに、後ろのアリーシャが怒気を込めてメッグに叫ぶ。


「メッグ! 何を言ってるの!?」

「わ、私は見たんだ、蛇のバケモノどもの、あ、あんなたくさんの死体と――巨大な蛇の死骸を! あ、あんなものを殺せるような奴が、普通なわけがない! そ、それに、アリーシャちゃんだって、テンダル師匠だって、コイツのアレ・・を見ただろう!?」

「やめろメッグ!」


 震えた声で叫ぶメッグに、テンダルが珍しく声を鋭くさせて言葉を止めさせようとする。

 しかし、尚も止まらない商人の舌は、怯えと恐怖に塗れた言葉を吐き出した。


「コイツ――勝手に・・・傷が治っていってたんだ! ウッドナール神官の権能もなしに! そんなの、そんなの――人間なんかじゃあないっ!」


 振り絞るような喚声に、クレイオスの思考が停止する。


 人間じゃない。


 その言葉に、自分でも驚くほど傷ついたのがわかった。今まで一度として揺るぎもしなかった芯根が、無遠慮に切り刻まれたかのよう。

 だが、同時にそれに納得もする。

 夢の中で告げられた、己が半分神族デウスであるという事実。まだ自分の中で消化しきれていなかったソレが、メッグの言葉で火をつけられ、爆発したのだ。

 己は、目の前にいるメッグ――それどころか、育ててくれたタグサムや幼馴染のアリーシャとさえ、同じ存在ではない。種族単位で異なる存在なのだ。

 だからこそ、彼の悲鳴が、拒絶が、少しだけ理解できてしまった。どちらかといえば、土人族ヒューマンよりもあの蛇人間どもと近い存在を、どうして受け入れられようか。

 そうして、固まるクレイオスを見て、アリーシャが顔を青くさせて激昂する。


「メッグ、あなたね――ッ!」


 怒気を放ちながら、這いずって後ずさるメッグに飛び掛からんとしたアリーシャだが、不意に足を止めて鋭い視線で周囲を見回す。

 それに遅れてクレイオスも周りを見て、壊れた家屋の修繕をしていた村人がこちらを窺っているのに気づいた。この騒ぎを聞きつけたのだろうが、しかし、その視線はどちらかといえば――クレイオスに向けられている。

 そして、そこに内包されているのは、やはり恐怖と懐疑。メッグのソレと同種の物であった。

 目ざとくそれを感じ取ったアリーシャが、再びメッグに向き直って犬歯を剥き出しに掴みかかり、大の男をその細腕で持ち上げる。


「あなた、言い触らしたの!? どうしてそんな、ふざけたこと――」

「う、うるさいっ! 聞かれたから、こ、答えただけだっ!」


 叫びながらアリーシャの手を無理やり振り払い、メッグは覚束ない足取りでクレイオスから離れるように逃げ出す。

 それを追いかけようとしたアリーシャは、しかしテンダルの「やめなさい」という言葉に足を止め、少しの逡巡の後にクレイオスに振り返った。

 そのころにはもう、クレイオスも表面上は平静を取り戻していたが、しかし心中は衝撃に揺れている。

 所詮、外来者のメッグに何を言われようと忘れられる。だが、十数年を共にしてきて、守ってきた村人にこんな視線を向けられるなど――想像もしていなかった。

 否、或は、村人の中で忘れられていたものが、ただ思い出されただけなのかもしれない。

 幼少のころから普通ではなかったクレイオスの、異常性を。

 それが、些細なきっかけで露わになっただけ。元々存在していた畏怖を、知らずに抱え込んでいた異物を、村人たちが自覚してしまったのだ。

 故に、クレイオスは、感情味の薄い表情に、ただ――苦みを滲ませる。

 それを見たアリーシャの辛そうな顔に気付かず、青年は踵を返して祖父のもとへと歩み寄った。

 タグサムは、別段普段と変わりない様子で鼻を鳴らし、家に向けて歩き出す。

 何も言わないその無骨さが、今は少しだけクレイオスにとって、有り難かった。

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