遭難したんです。そうなんですか。

@shingo1878

第1話

「スキー場で遭難とはわっらえる~」

「何言ってるんですか先輩。死んで詫びて下さい」

「その光の目のほうが死んでるぜ!名前負けし・て・る・ぞ☆」


私の名前は光。同じスキー部の先輩とスキーに来たは良いけど、先輩に付いていったら遭難してしまった。

・・・先輩の事が好きだから、少しはラッキーと思って「ひかるちゃーん?むしするのー?もしもーし?」


あ、だめだ。くそ殴りたくなってきた。

「正義のあ◯ぱんちー」

「えええっ!なぜ今殴ったの!?危ない危ない」

「そうですよ。名前負けしてますよ。死んで詫びて下さい。」

「そこまで!ええっ!てか、ここでさっきの会話を出すんかー!!」

「まぁそれは置いといて……」

「置いとくんかい!殴られ損かよ!!」


私は辺りを見回した。

私達の足跡以外なにもない。一面真っ白。

「どうするんですか。先輩のおかけで本気で死ぬかもしれないですよ。」


「あ、大丈夫大丈夫。当たり前だけどここコース内だから」


私は無言で先輩を殴り続ける。なに言ってやがる。恥ずかしい。このっこのっ。

「光の◯んぱんちは見切ったぜ!シュパァ!」


こんな状況でも和ませてくれる先輩。

面白い動きでパンチを避ける先輩。



「先輩のこんな所も好きなんだよね……」

ついポロっと口を言ってしまった……聞こえてないかな?聞こえていませんように!

「光ちゃん~!嬉しいよー!」

「違うんです!!!つい口が滑ったんです!」

「ゲレンデだけにってか!ハハハ!」




二人の間に吹雪より冷たい風が吹く


立ち直った先輩がキメ顔で私に向かって

「俺も光ちゃんの事が……びゅー!ひゅるるー!

と言った。しかし風で何も聞こえない。

「な・ん・で・す・か!?」

「お・れ・も・ひ ビュー!ゴゴゴー!

「聞・こ・え・な・い・ん・で………」

そこでふっと風がやむ。3人の人影。やっぱり先輩の姿を見ると安心……って3人?



「コースに取り残された人を探してたらこれだよ。こんなところでずっと何やってたの?」

二人は思わず言った。

「「遭難したんです」」

「そうなんですか……」

三人の間に一番冷たい風が吹いたとさ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ちなみにどこから見てました?」

私がドキドキしながら聞く。


「うーん……見てたのは「聞こえません!」ってやってたあたりかな~」

「光のあんぱんち見てないのは人生損してますねキラッ」


私は安心した……あんな恥ずかしい告白まがいの所を見てい「あんばんちの所は聞こえてましたよー!!あんた避け方面白いらしいねー!!!」


((なら声かけろよ……))


先輩と初めて意見が一致した瞬間だった。

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