これが俺たちの青春なんだな

プロローグ

ホイッスルの音が夏の空に吸い込まれる。グラウンドでは別のクラスが元気に体育の授業を行っていた。つられて空をみると、昨日と同じ青色の空が広がっていた。

窓際の後ろから2番目の席が今の俺の定位置。

俺は退屈な授業に飽きぼんやりと窓から見える景色を眺めていた。

「こら！七瀬くん！集中しなさい！」

教室に響いたのは担任であり英語教師でもある荒川 雪子の声である。若くて美人なためクラスの男子から人気があり慕われている。

「先生ぃ！七瀬君は外n女の子をm¥&&?;¥&;¥:$*€」

意味の分からない事を大声で発言してきたのは隣の席の香川 仁である。

そう彼はとても滑舌が悪い。何を言ってるのか聞き取るのにも一苦労する。

頭は悪いが筋肉があるため裏では筋肉馬鹿とか言われてるらしい。

クラス全体に笑い声が響いた。

「香川〜！何言ってんだww」

「それって何語なのww」

様々な声が教室に飛びかっていた。

そんなこんなで終わりのチャイムがなり3時間目の授業が終了した。

水樹の周りにはイツメンが次々と集まってきた。

「みんな、準備はいいな？今からクラスマッチの種目決めで次の時間丸々潰しちゃおう作戦を決行する…!!」

水樹が個性的なイツメンに真面目な表情でそう言った。