銀の世界、交錯する世界
トリッパー・ショウ
「俺、チェンジャーを止めたいんです」
銀のアンカーに来るなり、俺はシゲさんにそう切り出した。
このままでは自分の人生がつまらなくなると思ったからだ。
チェンジャーの能力を使うと、向こうの自分と心が入れ替わる。自分と言っても結局は他人だ。俺じゃない。その俺じゃない自分と入れ替わっても全く面白くないということがようやく分かった。
社長の椅子に座って大きなお金を動かすのも悪くない。メグミが恋人なのは幸せだ。元の世界に戻ったら戦略書が出来上がってるなんて最高だ。
最初は、楽しかったり面白かったりもしたが、それは俺の人生じゃない。偽りだ。他人が築いた人生に乗っかっているだけなのだ。
しかも、その他人の努力で出来上がった大切な人生を、俺が壊してしまう可能性だってある。これはゲームじゃない。現在進行形の人生なのだ。
俺は決めた。チェンジャーを止めてトリッパーになる。
「なるほど。そういうことですか。それはリキの助けが必要ですな」
シゲさんは、グラスを拭きながらこっちを見て言った。
「リキさんの?」
「そうです。彼は最初、チェンジャーだったんですな。それがある時、やっぱりチェンジャーではダメだと思い、訓練してトリッパーの能力を手に入れたんですな。彼なら、今のショウさんの気持ちが分かると思いますな」
そうだったんだ。リキさんもチェンジャーじゃダメだと思ってたんだ。やっぱりトリッパーを目指すのは間違ってない。何だか安心した。それに先駆者がいるというのも心強い。リキさんなら俺がどうすればトリッパーになれるか導いてくれるはずだ。
「シゲさん、今日、リキさんはどこに?」
「彼は普段、六つのパラレルワールドを行き来しているんですがな、何も用事がなければ金のアンカーに入り浸ってるはずですな」
六つ?用事?リキさんはパラレルワールドで何をしているんだろう。
「六つのパラレルワールドって?」
「リキは六つのバー・アンカーの調達役なんですな。そこを毎日翔び回っているという訳ですな」
そう言えば、シゲさんはいろんな世界でバー・アンカーをやっているって言ってたっけ。
六つのバー・アンカー。
六つのパラレルワールド。
パラレルワールドって六つなんだろうか。何にしても、金のバー・アンカーにいるって分かっているなら都合がいい。シゲさんはマインダーだ。金のバー・アンカーのシゲさんに連絡してもらって、リキさんを呼んでもらおう。
「シゲさん、リキさんをここに呼んでもらえませんか」
「お安い御用ですな。少しお待ちを」
「ショウ、お前、トリッパーになりたいんだって」
びっくりした。ヒュンと空気の音がしたかと思ったら、突然隣の席にリキさんが現れたのだ。リキさんはニヤニヤしながら、俺の肩に手を回して来た。
「事情はあらかた聞いた。能力の消し方は知らないが、トリッパーの能力を身に付けることはできるぜ。俺がトレーニングしてやるよ」
「本当ですか!」
────────────────────
俺とリキさんは、銀のバー・アンカーに来ていた。
今日からトリッパーになるためのトレーニングが始まるのだ。トレーニング中は何度も同じ場所を行ったり来たりする。誰かに見られると問題なので、基本的には六つのバー・アンカーを使って行うとのことだった。バー・アンカーは、それぞれ錨のミニチュアの色を変えてあって、白赤青黄金銀の六色で区別しているらしかった。
リキさんが、軍隊のように足を肩幅に広げ腰に手を当てて話し始めた。
「まず最初の段階として、トリップがどんなもんかを実感してもらう。お前を一緒に連れて俺が翔ぶ。お前をは感覚を研ぎ澄まして身体や頭ん中の変化をきっちりと認識するんだ。いいな」
「連れて……ってどういう……?」
「前にも言ったと思うが、俺は人でも物でも一緒に連れて翔ぶことができるんだよ。こうやって触ってね」
リキさんは俺の肩に手を置いてニヤッと笑った。たったそれだけ?リキさんは俺の肩に触れているだけで、俺ごとトリップしてしまうのか。何というか、安全バーの無いジェットコースターに乗るのを待っているような気がして、お尻がソワソワしてきた。しかし、怖がっていてもしょうがない。俺はトリッパーになると決めたのだ。
「分かりました!」
俺は靴のかかとをカツンと合わせて敬礼した。
「では行くぞ」
リキさんは、俺の後ろに回り、俺の右肩に左手を置いた。そして右の手の平を広げて前に出し、握り拳を作りながら右の脇に強く収め「ハッ」と息を吐いた。
「金のアンカーへ!」
ヒュンと一瞬で空気が変わった。金の錨のミニチュアがある。金のバー・アンカーだ。内装が同じ店に翔んだから景色が変わった訳では無いが、何というか、翔んだ、というのがピッタリだ。トリップは本当に翔んでいるのだ。俺は始めてのトリップの体験に興奮していた。
翔んだのは一瞬だったが、自分の中ではいろんなことが起きていた。
空を翔んでいるかのような風を感じる感覚と、自分の中の何かが入れ替わるような感覚。チェンジのときは、何かスルッと入れ替わる感じだったが、トリップの場合はカチッて感じなのだ。歯車が一旦外れて、また噛み合うような、そう、自動車のギアが入れ替わるような、そんな感じなのだ。
チェンジはフェードイン・フェードアウトが同時に起きて、少しの間、翔ぶ前の世界と翔んだ後の世界が混ざり合っている。トリップは、前の画像を新しい画像が横に押し出して、カチッとはまる感覚なのだ。
もっと翔んでみたい。そしてこの感覚を身に付けたい。興奮が治まらなかった。
「少し外に出よう。金の世界を探検だ」
リキさんが、ニヤッとしながらドアのバーに手を掛けて外に出ようとしていた。俺はすぐにでももう一回トリップを経験したかった。
「いや、いいですよ。俺、ここにはチェンジで来たことあるし」
「つべこべ言わないで、ついて来る」
リキさんは、指でこっちに来いと合図して店を出てしまった。俺としては、もっとトレーニングに時間をかけたいのだが。これはトレーニングに関係あるんだろうか。
リキさんと俺は、バー・アンカーを出て、西新橋の通りを歩き始めた。リキさんは心なしかソワソワしていて、何も話さない。一体何をしに行くのだろうか。
金の世界。俺はこの世界には来たことがある。訳も分からず、やって来たパラレルワールドがここだった。入れ替わってハチャメチャになってしまったのがここだった。こっちのショウはうまくやっているだろうか。
物思いにふけっていると、突然リキさんが叫んだ。
「マイちゃん!」
マイちゃん?
リキさんは、花屋の中の店員に向かって手を挙げた。見たことも無いような笑顔で、ウインドウの外で飛び跳ねながら手を降っている。どうしたって言うんだ?
カウンターで書類か何かを整理していた「マイちゃん」が気付いて顔を上げた。
「リキさん、こんにちは」
「マイちゃん」が店から小走りに出てきた。「マイちゃん」は、肩までの黒髪ソバージュで、目鼻立ちのはっきりした、笑顔が爽やかなスリム美人だった。二十代後半くらいだろうか。黒いタートルの薄手のセーターに足首までのタイトなジーンズ、セーターの上に銀色の細いネックレスをしていて、ペンダントヘッドはハート型だ。
「あ、それ着けてくれてるんだ」
リキさんが、恥ずかしそうに「マイちゃん」に話しかけた。
「ふふ。いいでしょ。とても気に入ってるの」
微笑み合う二人。何だこれは。二人の周りがピンク色に染まる。
「リキさん!」
たまらず声を掛けて割り込んだ。
「ん?何?……ああ、そうか、紹介するよ。こちらはマイちゃん。花屋マリアージュの店長さん。バー・アンカーのカウンターの花はここで毎日買ってるんだぞ。いつもお世話になっております」
リキさんは、俺への紹介をしたかと思うと、ピシッと直立して斜め横にいるマイさんに向かって、身体を四十五度に折って会釈した。マイさんも「こちらこそお世話になってます」と、ニコニコして会釈を返した。
「それで……俺の……」
リキさんが、モジモジ、ニヤニヤと何か言おうとしている。マイさんは、それに気付いて、ワクワクしてるような恥ずかしがっているような顔で、リキさんを横から見上げていた。
「好きな人です!」
リキさんとマイさんの周りから花びらが飛び散った。何だこれは。何しに来たんだ。
「リキさん!」
俺はちょっと怒って、強い口調で花びらを蹴散らした。
「あ……そうそう……こいつはショウ。俺の弟子なんだよ」
リキさんは一瞬だけ真面目な顔をして、でもすぐに自慢げにドヤ顔になって俺を紹介した。マイさんは「すごーい」と言って拍手をし、二人は「何の弟子なの」「秘密だよ」なんてくだらないイチャイチャを始めた。もう耐えられない。
「リキさん、トレーニングの続きをやりましょうよ。行きましょうよ」
リキさんは、「ああ、そうだな」と言って、名残り惜しそうに「また来るねー」と言って店を出た。
「リキさん、何なのこれ。トレーニングと関係無いでしょ」
俺は呆れていた。シゲさんが、リキさんは金色のバー・アンカーに入り浸ってるって言ってたけど、そういうことだったんだ。
リキさんはちょっと引きつって、俺の方は見ずに姿勢を正してこう言った。
「いやいや、関係あるぞ。花の調達と配達をお前にやってもらおうと思っている。金の世界のマリアージュで花を調達し、それを全部のバー・アンカーに配るのだ。トリップのいい練習になる。今日はそれで紹介に来たのだ」
調子いいこと言って、そんなこと一言も言って無かったじゃないか。リキさん、適当すぎ。何だかんだ言って、どうせマイさんに会いに来ただけに決まってる。
「で。次、何やるんです?」
俺はちょっとムッとした口調でリキさんに問いかけた。すると、リキさんは急に真面目な顔になった。
「次はお前が翔ぶ。いいな」
ちょっと待て。いきなりそれは無理だ。
「さっき翔んだとき、イメージは分かったはずだ。次はそれを再現すればいい。大丈夫。俺もついて行く。安心して翔べ」
「いやいや、まだ無理ですよ。無理無理」
俺はかぶりを振った。絶対無理だ。もし翔べちゃったら、逆に怖い。せめてもう一度くらい見本を見せてもらわないと。
「リキさん、もう一回、もう一回リキさんが翔んでくださいよ」
俺は手を合わせて懇願した。
「しょうがないな。あと一回だけな。俺はスパルタだからな」
急に偉そうになった。さっきまでデレデレしてたのが嘘のようだ。まあいい。全部のバー・アンカーを回る仕事をさせてくれると言うなら、他の世界にも翔べるようになっておく必要がある。順番に翔んで感覚を身に付けたいものだ。
「じゃあ、今度は赤にしましょうよ」
「何で赤?」
「え?いや、銀と金は翔んだから、次は赤青黄って感じで」
「赤ねぇ……」
何故だかリキさんが渋っている。全部に配達しろと言っておきながら、赤はダメというのは……
「赤はダメですか」
「いや、どうかな」
リキさんははっきりしない。眉間にしわを寄せて考えている。少しイライラしてきた。突っかかってみたくなってきた。
「へぇ、リキさんでも翔べない世界ってあるんだ」
「何を!そんなことある訳ないだろ。行くぞ。すぐ行くぞ。そんで、すぐ帰って来る。いいな」
「翔べない」にプライドが刺激されたのか、リキさんの態度が急に変わった。それにしても、すぐ行ってすぐ帰るとは、よっぽど赤には行きたく無いらしい。
「わ、分かりましたよ。何か変ですよ」
「いいか、赤のバー・アンカーに翔ぶ。感覚を研ぎ澄ませろ。翔ぶぞ」
リキさんは、さっきと同じように、ショウの右肩にリキの左手を当てた。そして右の手の平を広げて前に出し、握り拳を作りながら右の脇に強く収め「ハッ」と息を吐いた。瞬間、風が吹き、頭の中では西新橋の路地裏の景色が押し出され、バー・アンカーの店内にカチッと入れ替わった。錨のミニチュアは赤だ。
何となく感覚が分かってきた。今なら翔べるような気がする。
「リキさん、感覚掴めそうです。次、一人で翔ばせてください!」
「よし、行こう」
リキさんは、俺の肩に手を置いている。俺が翔んだら、きっとそのまま俺のトリップに引っ張られるんだろう。
「翔びます!」
リキさんと同じように、両手の平を前に突き出し、肘を曲げて両脇に収めた。
「トリップ!」
翔べ!
────何も起こらない。
「あれ?おかしいな」
「お前、ちゃんとイメージしたか?」
「あ、いや、してませんでした……じゃあ、もう一度」
興奮していて、どこに行きたいかのイメージを固めずに翔ぼうとしてしまった。次はしくじらない。銀のミニチュアのバー・アンカー。イメージは固まった。両手の平を前に出して引く。
「翔べっ!」
────やはり翔べない。
「あれぇ……何で翔べないんだろ……」
イメージはできてるつもりなんだが。自分でやるとなると勝手が違う。リキさんが翔んだときのあの感じ。あの感じが再現できれば。
「まあ、最初はこんなもんだろ」
リキさんは小さくつぶやいてシゲさんに目配せした。シゲさんはちょっと肩をすくめたが何も言わなかった。
悔しい。何としても翔びたい。この感覚を翔べずに忘れてしまうのはもったいない。そうだ。一度チェンジをしてみたらどうだろうか。
「チェンジなら翔べるかも。チェンジしてみましょうか」
リキさんの顔が曇り、睨まれた。
「バカ。止めとけ。また社長のショウに迷惑かかんだろ。それがしたくなくてトリッパーを目指してるんだろ」
そうだ。ここで妥協してはいけないのだ。やれることをやるんじゃない。やりたいことがやれるようになるんだ。
俺はちょっと頭を冷やすことにした。店を出て、少し冷たい空気に当たって、西新橋の街を歩いた。もう辺りは暗くなりかけていて、あちこちで飲み屋のネオンが点いていた。さっきのマリアージュも、周りの店のネオンが反射して幻想的に見えていた。店長のマイさんが接客しているのが見えた。せっかくだから挨拶していこうか。
「マイさ……」
突然、後ろから口を塞がれた。
「バカ、止めろ」
リキさんだ。俺は必死で振りほどいた。
「何やってんですか。俺が挨拶しちゃダメなんですか。ははあ、ヤキモチ?困ったもんですね」
「いや違う。まずいんだよ。ここは。お前、分かってんの?ここは赤の世界だぞ。あそこのマリアージュは別の店。マイちゃんだって、俺の知ってるマイちゃんじゃ無いんだ」
そうか。同じ顔をしてても、ここはパラレルワールド。全く違う世界、全く違う人なんだ。俺がチェンジした時は、メグミとは両方の世界で知り合いだったし、シゲさんともそうだった。別の世界に行っても、元々知ってる人が知らない人だった、なんてことは無かった。でも冷静に考えてみると、知ってる人がパラレルワールドでも知り合いだとは限らないんだ。見た目は同じでも全く違う世界なのだ。
「分かったら帰るぞ。迂闊に外に出たら危険だ」
リキさんはまたソワソワしている。でも金のマイさんに会った時のソワソワとは全然違って、警戒しているか怖がっているかのように見えた。
「あーっ!変質者っ!」
突然、女性の叫び声がした。マリアージュの別の店員だ。こっちを指差して叫んでる。何だが、マイさんもこっちを見て睨んでるような……
「ケーサツ、ケーサツ!ケーサツ呼びましょう」
マリアージュの店員がマイさんに向かって叫んでいた。
え?何で?どうなってるの?
「ショウ、まずい。緊急事態だ。翔ぶぞ」
リキさんは、有無を言わせず、俺の首根っこを掴んで路地に逃げ込み、瞬間、両手の平を脇に力強く収めて叫んだ。
「トリップ!」
ヒュン。風が吹き景色が流れる。暗い路地の景色がバー・アンカーの景色に押し出され、カチッとシンクロした。
「なるほど!もう分かったぞ!」
俺は、三度のトリップについて行ったことで、イメージをしっかり掴んでいた。次は翔べる。そういう予感がした。
リキさんは、下を向いてがっくりと肩を落とし、ため息をついていた。それにしても、警察を呼ばれるなんて余程の事だ。あの二人にいったい何をしたのだ。
「リキさん、あの二人と何かあったんですか?」
「うるさい!いろいろあるんだよ。忘れろ。赤に行くときは外に出るな。いいな」
リキさんはそれっきり口を開かなかった。これはもしかすると、弱みを握ってしまったのではないだろうか!
俺がほくそ笑んでいると、リキさんのゲンコツが俺の脳天を直撃した。
「いってー……何するんですか!」
「いいな、忘れろ」
「痛いですよ……もう……分かりましたよ」
絶対に後で真相を究明してやる。一人で翔んだら赤に行ってやる。
「リキさん、もう一度翔ばせてください。コツが掴めたかも知れないんです」
リキさんはジロッとこっちを見た。
「赤はダメだ」
俺はちょっと吹き出してしまった。リキさんが拳を振り上げた。
「分かりましたよ。赤には翔びませんから。じゃあ」
店の入り口を見る。金のミニチュア。ここは金の世界だ。
「じゃあ、銀のアンカーへ!」
「それならいい。やってみろ」
リキさんは、さっきと同じように、俺の肩に手を置いた。
「いつでもいいぞ」
俺は目を閉じ、銀のバー・アンカーをイメージした。イメージが鮮明になる。行ける。両手を前に出し、拳を作って勢いよく脇に収めた。
「翔びます!」
ヒュン!……となるはずだった……
「あれ……」
何も起きない。
「どうしてーっ!」
「お前にはまだ早いな。まぁ、すぐに翔べたら天才だ」
リキさんはニヤニヤしている。悔しい……
「今日はこの辺にしといてやるよ。続きは明日な」
その日はリキさんのトリップで銀の世界──俺の世界に送ってもらった。
最初から上手くいくとは思って無かったが、悔しい。チェンジとトリップは全然違うんだろうけど、俺は翔べるようになるんだろうか。
────────────────────
それから一ヶ月、俺は毎日仕事が終わると銀のアンカーに出かけ、リキさんに手ほどきを受け続けた。休みの日は一日中、リキさんが普段行き来している六つのパラレルワールドを行ったり来たりした。最初の頃は、リキさんが翔んで俺を連れて行ってもらう、俺が翔ぼうとする、失敗する、の繰り返しだった。
リキさんは、物を持っていくトレーニングもしてくれた。リキさんは、物であれ人であれ、触れるだけで思うがままに持っていくことができた。触れていると言うと、床や地面も持って行ってしまいそうだが、実際には、リキさんが触れている物のうち、リキさんの意志で持っていく物を選んでいるらしかった。あまり大きな物は運んだことが無いらしいが、車くらいは問題なく持っていけるらしい。
そうして最初は一緒に翔んでいたが、翔ぶイメージの作り方や、アンカーの使い方、翔ぶ前のルーティーンなどを学び、俺は不安定ながらも一人で翔べるようになっていった。
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