夕陽と君と七夕と
鯖ジョーカー
永すぎた意識
笑えるほど永すぎた昼寝を終えて、一度うとうとしていた世界が、私に見えていた。
森が遠くに見えるほど、広々とした黄緑と緑の庭園に私は一人いた。
「夢だった......のかなぁ?」
ああ、そうだ。そうだろう。
今私はぼんやりとしているが、あの河にあの星の群れの上でミチナガと揺りかごごっこをしていた。
そのような、夢だったようだ。
そして、うとうとしていた時間もたった一つの出来事で蹴りがついたのだった。
私は、なんとなく空を見上げてみる。
すると、夕陽が沈んでいた。
「もう夕方かぁ............って、ん?」
そこで私はふと思いに駈られる。
今日は七夕の日なのだから、夢で出てきたあの男のような者が現れるのではないか、と。
そして私は、その者と一夜だけの恋が出来るのではないか、と。
夕陽と君と七夕と 鯖ジョーカー @akatsuki333
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