ああ
翠幽月
理性が暴走している
街を歩いていたら石を投げられた
迷っていたからだ
自分が本当は何がしたいのか分かっているのに
躊躇っていたからだ
理性だけが暴走していた
石を投げられた時、自分の感情は落ち着いていて
ああ、石を投げられたのだなとか
当たり前に思っていた
投げられる石はどんどん増えていった
どんどん早くなっていた
私は頭から血を流して
それでも突っ立っていた
何かの罰を代わりに受けるみたいに
どこかの神様みたいだと思った
人間の罪だとかを全部受け入れている感覚だった
心の中では私の願いがかなわない世界なんて
滅んでしまえばいいとか考えていた
理性は暴走気味のはずなのに
頭の中の良心は全く響かなかった
いつか私は石を投げていた感情的な自分を殺すだろう
それが当たり前になる
さいてーじゃん、生きるって
じゃあ、生きなくていい
死んだほうがまし
ああ 翠幽月 @long-sleep
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