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 神様が居てくれたから私は穏やかに、幸せに過ごすことが出来ました。

 だから神様、お願いです。短い人生だとは知っています。いつだって死と隣り合わせだということも。けれど、もう少し、あと少しだけ彼と楽しい日々を過ごさせてください。せめて彼と友達じゃなくなるまで。いいえ、彼と毎日は会えなくなる、夏休みが終わるその時までは。

 神様。神様が居てくれるから、毎晩眠ることが怖くないのです。次に私の目が覚めない時は、きっと神様が天国へ導いてくれる時だから。それまではきっと、神様が私の幸せな世界を見守ってくれているから。心配はしていません。私の世界には幸せが溢れているのだから。

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