第8話 宇宙ステーション格闘技場にて
カンカンカーン‼ 試合終了の鐘が鳴り響いた。
「優勝者はハリー、史上初の5連覇を達成しました!」
ハリーは最終7ラウンドで何とかTKO勝ちをした。壮絶な戦いで、ハリーの顔は腫れあがり全身傷だらけだった。
「よくやったハリー。もうこれで格闘技はやめて引退しよう」
セコンドについていた谷博士は複雑な表情で声をかけた。いくら自分の口腔細胞から創り上げたクローン人間とはいえ、危険な格闘技をさせることに嫌気がさしていた。谷博士は賞金目当てと自分のクローン遺伝子技術を確認したいため、時間をかけてハリーの改良を続けていた。
「博士。俺はこれからどうすればいいんだ」
「すまなかった、もう戦わなくてもいい。、どこかの宇宙都市で静かに暮らそう」
その後谷博士は自分の研究所を閉鎖して、ハリーのクローン技術データをすべて消去した。二人は行き先を告げず、宇宙ステーションを後にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます