ショート・ストーリー

そらまめ企画

第1話 アンドロイドをさがせ

「とまれ!」


私は恋人のサラに警告した。


今、彼女の瞳孔周囲にアンドロイド特有のかすかな緑色反射を見つけたのだ。


「君もアンドロイドだったのか。なぜ話してくれなかったんだ」


「なに言ってるの、もう帰る」


「待て、とまるんだ!」 私はサラに携帯型のレーザー銃をむけた。


その瞬間、彼女は振り向いて先に発砲してきた。


ジ、ジ、ジ・・・ レーザーが私の右前腕に命中し、皮膚が大きく焼けただれた。


そして、皮下からは細かい電線やワイヤーがとび出していた。


「そう、あなたもアンドロイドなのよ」


私は自分の焼けた右腕を見つめてぼうぜんとしていた。


「もう地球には人間はいない、私たちと戦って敗れて出て行ったわ。人間が私たち


との戦闘用に作ったアンドロイドには、自分が人間と思い込んでいる個体が多いの


よ・・・」


 



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