微妙な面白いさ。良い感じ
たまたま聞いてしまった会話。
「インパクトが強い人を表紙にする」その言葉で、兄弟の間に亀裂が走った。
「それってブスって事だよね」弟はすかさず反論する。
「いや違う。イケメンでも、インパクトが強いっていうだろ」兄が答える。
「それでも言い方が悪いっ!」
永遠と同じことを繰り返し、「インパクト」とはなんなのか、わからなくなった。
インパクト。インパクト。パラサイト。寄生虫!?
ごめん。黙る。
今日、先生が突然「能ある鷹は爪を隠す」を二字熟語にしてみてと言った。”Beautiful Humble”を日本語にしたのが、能鷹さんらしい。
「能鷹で良いんじゃないでしょうか?」恐る恐る、誰かが答える。
「それじゃあお酒になるんだよ」
先生が返事をする。
ものの数分悩みに悩んで、「無理だね」という結論に陥った。
爪隠? なんか違う。
謙虚? 隠してないね。
わからん。
雨が降っていて、キンモクセイが散ってしまったとばかり、思い込んでしまっていた。朝、すぐ近くの彼女たちに会いに行ったところ、綺麗な橙色の星を煌めかせ、香水を振りかけていた。雨に濡れ、幻想的になったような気がして、ドキッとする。君たちは、いつの間に私を虜にしてしまったようね。なんて子達。そう、彼女たちの香りを吸い込み、心の中で呟いた。大好きよ。
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