好きな季節は、薄紅さんが彩る。

今日、昼休みにクラスメイトが集まって、私の髪を触りだしたの。


最初に女の子、次に男の子が「俺、三つ編みできるんだ!」なんて言いながら、初めだした。

「先輩に教わったんだ」なんて言いながら、何かをやっているけど、隣で女の子たちが「何やってる?全然違う」と冷たい声で言っていた。


えーと、うん (笑)

私は彼らの声を聞きながら、半分寝ていた。

髪を触られると、眠くなるの。

(ランチ後の数学の時間、ほとんどを眠りの世界の住人たちに手招きされていたぐらい、眠かった)


それで、結局みんな飽きちゃって、二つ、三つ編みとポニーテールにしてくれて、教室へ向かった。

楽しかった。



帰り道、友人と帰った。

外は寒くて、パーカーとレギンスと着ていても、鼻をすするような気温だった。

それで友人に「春になってほしい。今すぐ、春に来てほしい。」と言った。

そうすると友人「ちょっと……誤解を招くことは言わないで」なんていうから、「春さん、早く来て!私を暖めて!」と言ってやった。


寒いのも、暑いのも苦手。

秋も寒い。春がちょうどいい。


それだけだけど、ちょっと楽しい日だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る