わたしの師匠は人外さん大好き!

登月才媛(ノボリツキ サキ)

第1話 私の師匠は男子

 まず、私は男子がすっごく苦手です。小学生のころはまだよかった。男子とも遊べる性格なんで。でも、いじめられて大嫌いになっちゃった。絵の世界にホレちゃったのが転機。


「綺麗な絵……悪戯っ子みたいな笑顔のかわいい絵が描けるなんてすごいなあ!」

 すぐさまコメントをつけた。

「かわいい絵ですね! コツとかあるんですか!?」

 きっと、本人もすっごくかわいいひとに違いない!

 ――返信はこう。

「コメントありがとうございました。正直、人に教えられるほどうまくはありません。技術は盗んだ方が教えるより早いと思います。幸い、僕の作品は作品数だけは多いので、存分に見て行ってください」

 ……「僕」?いや、まさかの男!?でも、このパラパラ漫画の映像、すごくうまい。……男?


「男性だったんですね……?」

「ん、そういう設定だよ」

 設定って……画面越しなら男子も怖くないのか。じゃ、絵がうまくなるためにはこれしかない。

「弟子にしてください!orz」

「……本気か?このカス底辺ナンセンスクオリティー無名作者に教わることなんて」

「あります!めちゃめちゃあります!教えてください!」

 ――ここから、ずーっと頼み続けて弟子にしてもらいました。

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