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シロ、シロ、シロ、シロ…!!! ギャルなのに!! 白!!

 三木さんの純白のパンツが風に煽られて盛大に見えてしまったから。もう本当に気持ちがいいくらいにバッと見えた。そう、夢にまで見たおパンツ! 学年一の美少女でなく、学年一のギャルのパンツ! これはこれでいいよね! コングラッチュレイション! 頭の中では金紙、銀紙が舞い落ちていた。 

 そんな華々しいコンマ何秒の世界の後、僕の頭の中は即座に目の前に現れた三木さんの顔で一杯になる。

「てめぇ! 今見ただろ!!」

 ダッと背中に嫌な汗を掻いた。

「え、な、う、お」

 意味の分からない言葉が勝手に零れると、三木さんは怒ったような表情でさらに一歩僕に近づいた。

「見てたんだろ!」

 ダメだよ三木さん、おっぱいが近い。

「何とか言えよ!」

「え」

「だから、見てたんだろ!!」

「ひっしろっ」

 三木さんの迫力に負けて、つい口走ってしまった。

 白いパンツをお召しでしたよね! 良くやった僕。すんでの所で口を閉ざすことが出来たんだから。ひっしろっ、の言葉だけではわからないはずだ。たぶん、きっと、おそらく・・・

「なっなな・・・!」

 それなのに三木さんはゆでだこみたいに真っ赤に顔を染めると一歩、二歩と後ずさる。

「見てたんじゃねぇか!」

「ご! ごめんなさいっ!!」

 怒鳴る言葉に反射的に謝ってしまう。僕が頭を下げると頭上から三木さんの、三木さんとは思えない声が降ってきた。

「だ、誰にも言うなよ・・・」

 誰にも・・・? ギャルなのに純白の清純そうなパンツを穿いていると言うことを?

「あたしが好きだってこと」

 白いパンツが?

 僕は混乱して訳が分からないといった風な顔で三木さんを見た。

「あたしがシロ、その、城山一樹を好きだってことだよ」

 そういった三木さんは、学年一のギャルとは思えない程可愛らしい女の子だった。

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