傭兵さん、魔法少女になる!?
朝倉
第1話 傭兵さん、運命の日
西暦20××年、世界は新たな進化をしていた。ある人物によって空想上の物語のものだった【魔法】が現実世界に発見された事によって今までの旧式な生活は崩れるようになってしまった。人々は政府から【魔法】があると宣言されてから、最初は信じる者などいなかった、だが時の流れは残酷で色々な企業から【魔法】を利用した製品が出ることにより今までの生活が変わってしまった事から人々は信じるようになってしまった…
魔法が発見されてから数年が経っていた。人々が知らないとこで世界の秩序を保つ為に戦いを強いられてる男がいた。
―とある廃墟ビル―
午前0時頃 暗闇の中から銃声が鳴り響く。運良く周りには家が無いので幾ら拳銃を使っても警察は来ないし、野次馬も来ない、彼にとっては絶好の場所だった。
彼の名は日下部淳 (25歳) 擬似魔法具を使わない天然物の魔術師だ。人々は魔力が無いので擬似魔法具を扱うが彼は体内から魔力を生み出し魔法を扱う生き残りの魔術師だ。
「ここに人間の成れの果てがいると連絡だったが実際は擬似魔法の失敗作しかいない、本当にいるのか?」
彼の本業としている仕事は擬似魔法具を扱い方を間違った人間を始末する事、擬似魔法具は魔術回路がない人間に強制的に魔術回路をつける物だ、使い方を間違えればもう人とはいえない者になるのでその事が世界中にバレたら暴動待ったなしになる。バレない為に日下部淳は世界中を飛び汚れ仕事をしているのだ。 5階に着いた時にある異変に気づく、他の階は失敗作のバケモノだらけだったが、ここら辺だけ生活感ある場所だったからだ。
「ここは一体?…」
恐らくはストリートチルドレンがここをアジトにしていて、知らない間に奴らが来ていたという感じだろうと予測する。
「お兄さん、お兄さん」
考え事をしていると1人の小さな少年が俺のコートを引っ張っていた。俺は少年の背丈に合わせるように腰を屈む。
「お父さんやお母さんはどうしたんだい?」
なるべくわかるやすく簡潔に伝えた。血の匂いをしてるがよく怖がらないなこの子?…
「あのね。お父さんやお母さんはいないけど兄弟はたくさんいるんだよ!それで今ね」
「おい!フランなにやってるんだよ!!」
フランと呼ばれた子が話す途中に15〜18歳ぐらいの恐らくお兄さんが大急ぎで走ってきた
「ああ、ごめんね、俺がこの子を止めて話しを聞いてたから」
「いや、いいんです。えっと、おじさんは一体なんでここに?」
まだおじさんと呼ばれる年齢ではないんだけどなぁ…、まあ聞かなかった事にしよう。
「ああ、お兄さんは擬似魔法具で暴走した人間がいるって聞いて来たんだ。」
10代ぐらいなら少しぐらい話しても大丈夫だろう、フランって子供が俺のコートの袖を掴んだ時に記憶を読み取って大体の内容は分かっているが…、
「実は僕の兄弟が捨てられた擬似魔法具で病気になってしまって…」
「とりあえずその子を見せてくれないか?症状次第では治せる可能性がある」
擬似魔法具で暴走した場合、二種類の状態がある。人が擬似魔法具に意識を取り込まれてバケモノになった場合と擬似魔法具を使ってわざとバケモノ化する場合がある。前者の場合は擬似魔法具の核を破壊すればいいが、後者の場合は擬似魔法具自体を取り込んでいる本人を殺らなきゃ無理だ。ある程度覚悟しなきゃいけない気がするのはなぜだ?…
― 6階 ―
ここは家具売り場があったとわかるぐらいにとても広い。だが、他の階と違ってよりいっそう血の匂いがする…
「あそこに繋がれている彼がそうです」
そこにいたのはもう既に人の形ではなかった
「お兄ちゃんを助けて…」
「……」
無言のままフランを拳銃で撃つ
「え?…」
なにがあったのか気づかないままフランは倒れる
「一体なにを!?」
「あれは囮で俺みたいな大人を集団で殺してたんだろう、性格悪いわ」
フランを撃った後に続々と子供達が出てきて少年の元に吸収されていく
「なぜ、大人達を殺す?」
「「僕達は元々はその辺にいたストリートチルドレンだった、ある日を境に研究所に捕まり擬似魔法具の為の実験動物にされた、だけど上手く使えなかっただけで捨てられた」」
「「僕達は失敗作の擬似魔法具を盗み、意図的にバケモノになった、僕達の犠牲無しにはこの魔術社会は成り立たない!!」」
彼ら…、いや名状しがたいものナニカはなにかを言っているが俺にはもうなにも聞こえない、仕事をこなすだけだ
「じゃあな」
そのなにかに向けて魔力を込めた弾丸を撃ち込む、あまりにもでかいので念には念をでありったけの弾丸を打ち込む。だが、なにも変化はなかった
「効いてない!?」
幾ら図体がデカくても普通なら数発撃ち込目ば死ぬはずだがなんの変化もない
「話が違うじゃないか!あの女!」
デカイ図体から放たれる触手から避けながらあの女…、俺に任務を出した奴に連絡をする
『あら、なにかしら?任務は終わった?』
「言ってる話が違うぞ!!なんか新種だろ!あれは!」
目の前にいるナニカを映す
『あれは…、普通のやり方では殺せない』
「「dg455たからわはらいかさ、みなら!!」」
明らかにあれはキレてる。なにかをやってくるに違いない…!!
「なんかいい手はないのか!?」
『貴方に支給した弾丸の他にある魔術道具を入れたわ』
彼女に言われた通りに探して見ると女児用の魔法少女カードが入っていた
『そのカードを今扱ってる携帯端末に触れさせなさい。』
「死ぬのは嫌だから変身はするが1回だけだぞ!!」
嫌な予感はするが、この場の状況を打開するにはこのカードを使うしか…もう覚悟を決めよう
「変身!!」
カードを携帯端末に触れさせる、あの女…、カレンがニヤついてたが気のせいだろう。
まさかフリフリのセーラー服を身につき、ツインテールのロリ姿になるとは1時間前の俺は想像できなかっただろう
「やるしかないか!!!」
傭兵さん、魔法少女になる!? 朝倉 @Domo2017
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。傭兵さん、魔法少女になる!?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます