D社の史実
中川ハシル
第1話 流言蜚語が恐ろしい
巷に溢れる流言蜚語。今までになかったことである。こんな外部から見た虚像のみによってD社がブラック企業のような扱いを受けることにOBとして一言申し上げたい……。
ご遺族にとっては自殺事件は事件ではあるけれど、企業としても、これから生きていかなければならないし、社員としても生活がかかっているのである。
私は43年間勤務して65歳で定年退職した現場人間である。内部の人間として何回か、同じような事件をくりかえしていたことは事実ではあるが、自分の適性にあっているのか。その仕事に向いているのか。広告の制作現場に携わっていた人間として言わせて頂きたい。能力や素質の問題や適性がものいう厳しい職場であるという現実を忘れないで欲しい。誰でもできるという仕事ではなく特殊技能がいる仕事なのである。
クライアントはお金を払っている以上、プロとして当然扱う。新入社員であろうが、アマチュアリズムは揺れされない。部下が仕事に合わないなら、当然上司が別の部署に替えてやるとか管理する側の責任はあるが、適正の問題が重要であろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます