　たぶん経験は少ない方。初めて招待されたときは緊張して、ネットで一通りのマナーを調べて行ったけど、乾杯の挨拶をする人をクジで決めるとは思わなかった。

　見事に当たった。

　初めての場で、完全に、完璧に何の前フリもない、百パー即興で挨拶。記憶が飛んでる。ネタにするしかない黒歴史だ。

　二回目からは多少は余裕ができた。お花や名札、食事、新郎新婦の衣装、余興の出来にまで目が行くし、すっかり親族気分で泣いている。誰だよ。

　ある時は、お色直しは何回か、なんて賭けをした。いいお家の子だったから。結果は一回。意外だったけど、鏡開きからお式が始まって（お正月番組！？）びっくりしすぎて何もかもが麻痺してただけなのかもね。

（300文字）

わりと実話かもしれないし、どんな挨拶をしたのか全く覚えてない。

「Twitter300字ss」企画参加作品／お題「色」

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