5節

「突然何を言うのっ!!アンジェ考え直して」

 ジェシカが音を立てて立ち上がった

「いいえ、ジェシカの頼みでもゆずれません」

「なっ…、けどそこはな家系のエクソシストの者がいるのだぞ!」

 アシュラも負けじと反論するがアンジェの意思は揺るがない。

「知っています。私はが嫌いなんですよ。ジェシカなら私の心見透かせるじゃない」

「どうなんだ?ジェシカ」

「…一点の曇りなく本気…のようです」

「それに、私がここ攻め込んでいる間は皆さんはほかの拠点に回れますし」

「だとしても…」

「お忘れですか?私のを」

「…ふう、そこまでにしろ。仲間内で揉めていても話が進まない」

ゼータの一言で、6人が沈黙する。

「アンジェの件は了解した、ただし無理はするな、と言っても聞かぬだろう。なるべく傷つくな。お前の能力ちからはあまりにも残酷だから」

「かしこまりました。ゼータ」

「どのみち世界同時攻撃を仕掛けるならこの学校は邪魔だ。遅かれ早かれこうなるなら早いに越したことはない」

「だが勘違いするなよ、アンジェ、いくら【傲慢の罪】が七罪の魔女上位に位置することと、アンジェを心配しないことにはならない」

後付けで、こう続けたゼータの言葉にみんなはうなずいていた





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