ねこうさぎと学ぶにゃういずむ

鳴河 千尋

ねこうさぎの社会福祉と経済の見方

党はひとえに「ほぼ平等な社会」を希求する。ほぼとはどういうことか。ある程度の格差を許容するということだ。ある程度というのは、人民が競争する気を失わない程度ということである。

あまりに大きな格差は、乗り越えられない壁と認識され、人民は壁によりかかることを是としてしまう。健全な競争、成長する社会とは、適度な格差の元で競争する社会のことだ。

格差を適正にする一方で、平等を目指す必要もある。健全な競争の前提条件とは、平等なスタートラインである。ありとあらゆる社会階層が、均等な機会が用意された社会を作らなければいけない。

機会均等の最大の敵はお金だ。経済的な困窮がスタートラインをバラバラにしてしまう。それを是正するため、衣食住の保証をする。どんな人も住みよい家に居住し、栄養バランスの取れた食事を摂る。

生活の保証された社会では、「貧すれば鈍する」という言葉は、死語になる可能性も秘めている。日々の生存に追われない中で、より良い市民社会を形成されてゆくだろう。

快適な社会は常に見守らなければ、やがで破綻してしまう。このような社会を是としない人は必ずいるだろう。労働者や弱者を切り捨て、強者のみが成長することを容認する新自由主義者に他ならない。

弱者の死体の山に築かれた繁栄など、金メッキで誤魔化した虚構に過ぎない。ねこうさぎはそのような状況を認めないし、現状に抜本的な革命をもたらす必要があると考えている。党はレッセフェールを是とせず、人民を経済的繁栄に導く義務を負う。

革命後の世界は、再び新自由主義者が台頭しないよう、見守る必要がある。ゆえに党の標語は「党はあなたを常に見ている」である。人民を見守り、繁栄をもたらすという意味が込められている。そして「にゃういずむ」の体現の決意でもある。

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