第2話 2017.7.2

本来の小説、という話。


・会話文からはじめるのはある意味

 「奇襲戦法」というか。

 夢枕獏、半村良が「新世代の特異な文体」と

 見なされた時代から、三周半ぐらい歴史は動いてしまった


・意味ありげな情景描写から人物に移動する……という

 技を見ると「手練れ」を感じる。

 そんな文章を、見なくなって久しいが。


・日常描写の手堅い積み重ねが、

 評価される時代があった。

 そんなに長い期間ではない。戦後の数十年か。

 「奇をてらう」のは、所詮、二流、という

 評価は確実にある。

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