僕という人物
@kaguchi10843
そうでありたいようにそうでありたくない。
死だ、それは死だ。
死んでゆくただ理不尽とともに。
死が死が人の心を蝕んでゆく。
心が現れ、狂い、本性をあらわにする。
あぁ、なんて美しいんだ。
なんて素晴らしく尊く残酷な生物なんだ。
圧倒的な力に酔いしれその価値のないようように暴食と化してものを摂取する。
ほら、見てみろあんなにも必死な生物がいるのに、あんなにも頑張っているのに。
なのにこの生物は生きるとは違うことをしている、間違っている強欲さが実に怠惰だ。
ちがうものをきらい全てに否定し考えようとしない、考えを破棄するその傲慢さ!
罪なきものを落とし入れ考える、そして犯し、その肉体を貪り、尽きなくも永遠とくり返す色欲。
全てのことに憤怒し、無い筈のこと、普通のことと思うこと。
他にはない、生物としての嫉妬つよいまでの、無の感情!
僕は見る。
だからこそ見るのだ。
完成されてない未完成の僕、自覚してもその欲に倒れる僕に!僕こそが観よう!この欲をもつ生物を!僕が、僕こそがこの生物のこのヒトといものをみてみよう。
善?それは違うだろう、偽善?それも違う。
悪だ、僕こそが悪の集結したものであり完全ではない集結者だ。
だからこそ、僕は迷い人だ。
迷っているのだ、本当とは何かを。
ただ僕は迷っている。
この未完成の僕という個性に固有にこの罪な生き物に!僕は僕でありたいと思う僕に!
嫌だ!完成したい!完全でありたい。
いや、完全ではない完成したくはない。
このままでいたい、このままじゃだめだ。
嫌だ、嫌いだ、間違っている、狂っている、そこまでじゃない。
これは本物に失礼だ。
僕は………僕はまだ未完成だ、まだ僕という人物を僕は知らない。
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