追伸_僕は天職を見つけました。

@Re_2000

第1話 プロローグ

 

  「ズズズッ!ズズズッ!!・・・・・・・

ン、ンンッ、、、プハァァアァアーーー!!」


  時は平日の昼間 。とある和室にてカップ麺をすする音が部屋中に響き渡る。



「はぁぁぁぁあ〜。暇だなぁ〜〜。」



 若者は割り箸とプラスティックの容器をゴミ箱にダイブさせ、一言漏らす。

 平日に休みというのに暇になってしまうのはよくあることらしい。



「・・・ん、今頃あいつらは五時限目の、確か古典の授業だったかな?めんどいだろなぁぁあ〜。へへw」



 嬉しそうに、でも表情はそうではない様子だが、割と大きい声で言い張った若者。そんな声は当然外に聞こえることはない。



 訂正しよう、今日は祝日でも何かの代理休日でもないただの平日である。もう一度言おう、今日はよくあるいつもの普通な何一つ変わることのないはずの一日である。



 ということは読者様の方々は少しはお察しした方もいるだろう。端的にキツく言えばこいつは学校サボりの糞である。もう学生といっても高校卒業間近で、進路は未確定。結論、ニート志願者といっても過言ではない。



 ・・・「サボってない!欠席日数は三分の一ぴったりになるように計算して休息をとってるだけだし。それに、ニートじゃない!現在進行形で学生だよ!それに、卒業するまでにどっかの誰がかきっと雇ってくれるはず。」・・・



 と、担任の教師と親に言い張りそれきりこの若者はこの有様である。この有様といってもこんな説明では伝わりにくいが勘弁してほしいです。




 さて、先ほどの若者の力強い言い訳なのだか、驚くことに奇跡なのか運命なのか綺麗にその通りになってしまったのである。

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