侵食世界。

第1話

小学生の時ネクラで誰とも話すことのなかったアヤコ。

おかしな子とよく言われていた。

アヤコは幼い頃から絵を描くのが得意だった。

ある日、アヤコは小学校の休みの日、

久々に外へ出掛けた。

特に行くとこもなくいつものスケッチブックと鉛筆の入った鞄を肩に下げ田舎道をゆっくりと歩いていた。

細い路地に入って進んでいると突然森が出てきた。

いつもこんなところに森があるだろうか…

アヤコは不思議に思った。しかしその日はなぜか好奇心が湧き森の中へ入ってみることにした。

森を進んで10分たったくらいの時、アヤコはふと後ろを見た。

さっきまであったはずのアヤコが進んできた道がなかった。アヤコは怖くなってあったはずの道の方向へ一目散に走った。

しかしどんなに走っても出口が見当たらない。

アヤコは遭難したと自覚し座り込み泣き出してしまった。

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