ボッチ、歓迎会に行く・後半

王宮の庭園で転移者の盛大な歓迎会が開かれている中、その王城を囲うように存在する城下町でも、その歓迎会と同じくらいに盛り上がっていた。


 何故かというと、あの勇者の同等もしくはそれ以上の潜在的な強さを持っている者が異世界から来ると大々的に王宮から発表されて2日たった今、その歓迎会が開かれているということはと、城下町中が「来たのかっ!」と、直ぐに確信したためである。


 酒場やギルドには、冒険者が、「本当なのか!?」という事実確認と、それに対する嫉妬や、世代交代か......、と予感して、やけ酒を飲むために押し寄せ、そこではまた違う盛り上がりようを見せ、冒険者の他にも、頼もしい味方ができたために、今日は祝うぞ......!、と町中の家々で祝杯を上げていた。


 本来ならば、夜にばか騒ぎしている近所に怒号が響くはずだが、今回ばかりはほとんどの家がしてるため、近所に注意を上げる人の方が少ない現状だった。


 唐突に始まった祭りのように、皆が嬉々している。


 




────王国はほとんどの者が笑顔になっていた。そう、ほとんどの者は






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 庭園のとある人気がない端っこの所に、夜風が吹き抜ける。


 ひとりでに月光に晒され、少し切ない雰囲気を漂わせている赤い髪の美しい少女は、壁に背中を預け、綺麗な碧眼を瞑りながら、赤い前髪を揺らす心地よい風を感じている。


「......」


 アリシアは少し遠くから聞こえる談笑の声を聞き流しながら、閉じていた瞳を開けた。


 月光を放つ満月を見上げながら、アリシアは呟く。


「師匠......か」


 アリシアは思い返していた。

 

今日、シュンとあって間もないはずなのに......なんだか長年付き合っている友達のように思えて来ちゃうわ


 アリシアは駿と初めて会ったとき、妙な親近感を感じた。


 その理由は分からないままで、どう接していけば良いのか不安になる。


 そして、駿に師匠と呼ばれる度に、喜んでいる事にまた騎士としてため息をついた。


私はまだシュンに何も教えてないのに師匠と呼ばれるのは嬉しいけど......なんか報われないわ。勿論、明日から訓練をさせる気だけど、最初はまず剣術の方と足運びの方からかな......


 アリシアはそう明日について黙考しながら、様々な訓練を思い付く。

 が、一つだけ気がかりなことがあった。


私......何だか最近、騎士団長にまで「厳しすぎだ」って言われちゃったから、出来るだけ抑えないと......ただでさえシュンは素人の素人だから気づかない内に倒れてしまうわ......



 そう、アリシアは自分の気づかない内に、厳しくなっていく自分に、自覚がなかったようだが、騎士団のトップであるアースレル呼び出され、直々に言われたのだ、アリシアは事の重大性をそこで初めて理解できた苦い経験がある。


頑張らないと......! 王に誓った身として......!


 アリシアはぐっと、両手で決意する。


騎士団長の次に強い私が教えるからには、王国最強になってもらうわ......シュン!


 と、体を預けていた壁から体を離して、また歓迎会が行われているところに戻るのだった。






 ───王国最強になってもらう駿は丁度豪華な夕食を食べ終え、余韻に浸っていた。


「────ふぅ......満腹満腹~」


「ふふっ......近藤君すごい勢いだったもんね?」


「いやぁ......ここの世界の味つけが俺にとっては未知だらけだからつい興味を持ってしまって......その上美味いし......止まらないんだよね......誰か俺を止めて~」


「いや、もう食べ終わってるし......」

 

 駿と伽凛が笑い話をしている中で、優菜はツッコミをいれる。


 クラスメイトのほとんどの人がいなくなり、男子達は少しここら辺を探索しに行ったり、女子達は少し机から離れた木々の真下のところで、友達同士で談笑しに行っているため、夕食をとっていた机には数人と駿と伽凛、優菜しか席に残っていなかった。


 駿は食べることに夢中になっていたためかいつの間にかガランとしている光景に少し驚く。


 一方、優菜達は駿がここに来てから、またいつもの食欲を取り戻した伽凛を、純情だねぇ~?、と耳元で優菜が囁き、伽凛をからかっていた。


 伽凛は駿が目の前にいることから、抵抗ができないため、顔を真っ赤にしながらそこは耐えた。


「......?」


 そんな勝手に顔を赤らめている伽凛を見ていた駿は、当然首を傾げた。


「こ、近藤君......何でもないからね? 優菜がちょっとアレな事を囁いただけだから───っ!」


 しかし、我慢できなかったのか机の下で、伽凛の蹴りが優菜の脛(すね)に直撃する。


「いっ......! あは、あはは。いや、近藤君気にしなくて良いから......」


 優菜は自分が悪いのを承知でからかっているため、痛みを堪えながらも、何もないように振る舞う。


「そ、そうか」


いや絶対あるだろっ! 机の下で、もしかすると乱闘起こってるんじゃね? だって明らかに机がガタガタしてるしっ!


 駿は内心おもしろく思いながらも、関わりたくないな、とも思い、今回は少し納得した振りをして、その場をしのいだ。


「そ、そういえばさ。朝倉さんと峯崎さんっていつぐらいから友達になったの?」


 駿は場の空気を変えようと、慌てて質問する。


 未だに痛みを堪えていた優菜は、はっとして直ぐに、う~んそれはね......、と考えてから、返答した。


「中学一年からかな......?」


「へぇ~......結構長いんだ?」


「うん。嫌われて浮いてた私を優菜が話しかけてくれたことがきっかけだったよね?」


えっ.....嫌われ......えぇ!? 


 駿は伽凛が嫌われていると発言したことに首を傾げた。


「いやぁ......伽凛の浮いてたのって、多分伽凛が思ってるそれとは違う理由なんじゃないかな......」


「......え、そうなの?」


((いや、そうだよ!?))


 二人同時に心の中でツッコミを入れた。


嫌われて浮いてたんじゃなく、可憐で文武両道の完璧美少女の峯崎さんに話しかけづらかっただけだからなんじゃ......? てか峯崎さんでさえ嫌われてたら、俺とかもう会った瞬間に、死ねば?、って言われるほど嫌われるからね?


「ま、まぁ......なんだ。朝倉さんがやさしいことはよくわかったよ」


「そ、そんなことないよ」


 優菜は謙遜したが、その隣にいた伽凛も駿に同調する。


「いや、優菜は優しいよ! 気配りも自分よりか全然上手いし!」


 駿は優菜の優しさについての伽凛の証言に、峯崎さんも十分上手いと思うんだけど......、と苦笑しながら続ける。


「峯崎さん自体もそう言ってるんだし......俺からも優しいって言われたんだから、多数決で朝倉さんの負けだ......認めようぜ」


「いやなんで優しいっていう話から勝ち負けの話になってるの......?」


「そうだよ、優菜の負けだよ」


 伽凛も同調してくる。


 優菜は、からかわれたときのお返しだな......、と苦笑する。


「だからさなんでそう───」


「───朝倉さん」


「え?」


「優しいね!」


 駿は優菜が伽凛にしたようなグッドサインを出しながら、不敵な笑顔を見せながらそんなことを言った。


「......はぁ..............................」


 駿の笑顔とその一言で、優菜はもう面倒くさくなり盛大な溜め息をついた後、「もうそれでいいよ......」と、プイっと俯いてしまった。


 駿はそんな優菜の姿が少し面白がり、伽凛は、ふっふーん! どうだ!、と勝ち誇っている顔をしている。


 優菜は二人を見て、笑っている駿は別に良いのだが、伽凛の勝ち誇っている顔を浮かべているのが、そんなことで勝ち誇ってるの?、と可笑しく思い、怒ってるはずが少し吹き出してしまった。


「にしても人多いな......」


 駿は笑い終わった後、周りを見渡しながら率直に思った感想を口にする。


「この国の貴族の人達のほとんどが来てるから当然だよ......」


 そんな駿の不満に、伽凛が返答する。


「あ......そういえばそうだった」


 と、伽凛の言葉に駿は呆けた顔をしたが、また優菜が続ける。


「何だか大袈裟すぎる気もするんだけどな~?」


 その言葉に駿が、うんうん、と頷いた。


「同感だな......実際まだ使えない人を讃えたってどうにもならないのに......」


 使えない人、即ち駿達の事を指している。


「「「......」」」


 三人は駿の言葉に沈黙する。


 言った本人でさえ、少し落ち込んでしまった。


......二人巻き添えに自滅した俺って最低だな......! まぁそれも俺の魅力とも言えるんだけどねっ!(ゲス顔


 「「「あはは......」」」


「───皆、聞いてくれ!」




 三人が苦笑していると突然、大音量となって放たれた威厳のある声に、聞き覚えがあった駿は、思わず声が発せられた方に振り向いた。


 さっきまで庭園を包んでいた多くの談笑が止まり、少しの静寂が訪れる。


「......あれって王様か?」


 駿が目を細めた先には、庭園の高台で杯(さかずき)を上げている王が立っていた。


 庭園中の全目線が、その高台に注がれる。


「───今日は急な呼び掛けに応じてくれたこと、深く感謝する......」


  その言葉の後、王は静かに腰を折り、大観衆を前で礼をした後、また威厳のある声を響かせた。


「───現在、世界中が突然現れた『魔王軍』によって、かつての平和を失いつつある......いや、失っていると言っても過言ではないじゃろう......そして、その『魔王軍』は、この世界のどこかにある『伝説の七剣』を探し、圧倒的な力を手に入れようとしている」


「「「「......」」」」


 王が言ったその言葉は、皆に世界の現状の深刻さを伝えるには十分なものだった。


「───今は拮抗している......頭数では十か国の同盟を組んでいる以上、こちらが圧倒的じゃから、戦況が長引くほど我々が優位になるのじゃが......最低でも『伝説の七剣』の中の三本でも手に入れられると、勝利に『魔王軍』がぐっと近づいてしまうじゃろう......『魔王軍』は短期決戦をするつもりじゃ。そして決戦のとき、『伝説の七剣』の所持数が有利不利に大きく関わるじゃろう」


 王は不安に思わせる声質でさらに深刻さを煽ったが───


「───しかし、『伝説の七剣』はまだ一本しか居場所が分かっておらぬ。恐らく、その剣の名は『聖霊の雄剣・グラディウス』。かつての大災害の数々から救った、救世主・アレキスが扱い続け、妖精霊を優に越える存在の聖霊が宿った伝説の剣じゃ」


「「「「......おお!?」」」」  「「「......!」」」


 貴族達や兵士達、武官達、クラスの皆が驚嘆し、転移者達に戦いを教える事となった師達も目を細める中、駿は考え事をしていた。


グラディウス......ゲームでちらほら聞く程度の剣の名前だったな......中盤で手に入れられる上位武器だったはずだけど、まさか伝説の剣になってるとは思わなかったな......そういえば、リーエルさんも『伝説の七剣』の説明のときに言ってたわ。まぁこれでここ異世界はゲームの中っていう説の懸念が無くなったからそこが収穫かな......


 駿はステータスの紙を見たとき、実はゲームの世界なんじゃないかと、そう思っていたのだ。


 理由は戦闘から能力をABCで評価するのはまだわかるが、戦闘もしてない駿達から、正確な能力値を数値で割り出すなど普通では不可能だからだ。


 しかし駿はRPGをほぼ全般やっているほど熱中してた経験から、グラディウスという剣が伝説の剣になっているのを見た覚えも聞いた覚えもないため、懸念は捨てられたわけだが、それでこの異世界がどうにかなるという訳でもないため、これからはどう生きるかだけ考えることにした。 

 

 王はざわつく庭園に向かって制止するように手を上げて、一気に黙らせたあと、続けた。


「そこで......私は『魔王軍』より先に、その剣を探し、手にいれる者達を決めたのじゃ。それは───」


 王は一拍置いて、こう叫んだ。


「勇者と同等の力を持った、三十人の若き転移者達じゃ!」


「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」」」 


「「「「......!?」」」」


 王が言う言葉はクラスの誰もが予想できていたが、この周りの盛り上がりようは予想できなかった。


「二日前に大々的に発表し、『魔王軍』に一泡ふかせる者達が現れ、ついにこのときが来たのじゃ!」

 

「「「わああああああああああああああああッ!!」」」


「「「......!?!?」」」


 さらに歓声を上げた周囲は、完全においてけぼりを食らっている。


「私は誓おう。必ずこの二ヶ月間でこの者らを真の勇者にして見せよう......そして奪還して見せよう、かつての平穏を!」


「「「「わあああああああああああああああああああああああああッ!!!」」」」


「「「へ......?」」」


 もうその空気に終始ついていけなかった駿達は、一様にこう思った。


(((ライブ会場かよ......)))


 その盛り上がりようは凄まじく、今の状況を説明するならば、高台に立つ王がアイドルだとして、歌う前に「武道館に来たぞぉ!」とか、「盛り上がってますかぁ!!」とか叫んだ瞬間に、観客席側に爆音の大歓声をいちいち拾うようにマイクを向けているジャニーズとは程遠いい見た目のジャニーズ(笑)のような感じだった。


 王や国民達は、国が一つに団結した最高の一時だろうが、駿達にとっては、団結もできずに、ただただ驚いていただけで、王が最後に台無しではないがこれじゃない感があるような問いかけを行(おこな)ったことについては、皆は頑張った王にそんなことを言うのは可哀想という結論に至り、今後はこの事については話さないように取り決めた。


 理由は確かに王への配慮もあるのだが、主にこの事についてはなすと思い出し笑いで死んじゃうかららしい。


「───話は終わろう。今は祝うべき時間じゃ......では、転移者達を歓迎して......乾杯っ!」


 王がそう叫ぶと、駿達以外の庭園にいる国民全員が王に向かって杯を突きだし、それを一気に飲み干した。


「「「乾杯!」」」


 国民達もまたそれぞれ自分の杯を王と交わす。


これは......


 駿は驚きを隠せなかった。


 国民全員が一丸となり、『魔王軍』に戦いを挑んでいるんだと、瞠目する駿の視界に写るそんな杯を一斉に飲み干している国民達の姿から汲み取ったのだ。


「「「......」」」


 勿論、駿以外のクラスメイトだって、同じように汲み取っているのだろう。


これが異世界......これが戦争......


 


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───このあと、歓迎会は終わりを迎え、ぞろぞろと酒に酔った貴族達や国民達は退場していった。


 しかしあまりの人の多さに休暇中の騎士達を総動員にさせ、永遠にも続く案内の仕事は、増員した事で、事なき事を得た。

 

 また歓迎会の中では、駿達が見てない間にちょっとした酒に酔った酔っぱらい同士の乱闘騒ぎが三回も起きたようだった。


 だが、そこにアースレルや士官がすぐに対応し、大きな騒ぎになる前に抑え込んだ。


 他にも駿が警戒した通り、スリの被害があったり、また酔っぱらいによるセクハラや痴漢などの犯罪行為が多発していたそうだった。


 そんな駿達の認識外で色々な事が起こったこの歓迎会で、駿は気付いたことがあった。


「スキル......確か【隠蔽】とか言ってたな......」


「ん? どうしたの近藤君」


 駿が突然言ったことに、伽凛は首を傾げた。


「あ、そのちょっと気になることがあって......」


「そうなんだ......それで? 気になることって?」


 駿はそう聞かれて、「うーん......」といいごもる。


これ峯崎さんに言ったって分かんないかもな......気になることはスキルの習得方法のことだからな~......ゲームに全く関わりが無さそうだし、それも真面目な峯崎さんの魅力なんだけど......


 駿は一通り考えた後、伽凛の質問に胸が痛いが答えないことにした。


「いや、別に大したことは無いから......」


「そっか......」


「「......」」


 二人の間に気まずい空気が流れる。

 

 しかし、先に伽凛がその空気を変えた。

 

「......あの、近藤君」


 と、伽凛は駿の顔を恥ずかしそうに、頬を赤らめ、身長の関係で自然と上目遣いで見つめた。


「......み、峯崎さん?」


 そんな伽凛に、少し胸が跳ねた駿。


「......」


 伽凛はじっと駿の顔を見つめ続け、やがて口を開いた。


「さっきさ......浅野(あさの)君と話してた時、綺麗な景色があるって言ってたよね......?」


「......? あぁ、確かに提案したけ───」


「───じゃあ近藤君......一緒に見に行かない?」


 言葉を遮られた駿は驚いていたが、それよりも遮った伽凛の言葉に驚愕した。


 駿のなかに様々な気持ちが交差するなか、行くしかないだろっ!、と気持ちがまとまり、駿は返事をした。


「う、うん。峯崎さんが言うなら......」


「ありがとう! 近藤君!」


 もうすっかり人が少なくなり、ガランとした庭園の真ん中で二人の男女が互いに向き合って、会話している。


 その光景は、まるでデートをしているカップルのように思えてしまうだろう。


 だからこそ、その光景を少し遠くから見ているリーエルは不敵な笑顔を見せてこう呟いたのだった。


「シュンさんは......渡しませんよ」


 その笑顔は、駿の誤解を生んだ時、リーエルの行動を見ていた伽凛の顔、そのままだった。


 二人の美少女の戦いが一日にして接戦が繰り広げられる中で、駿はというと


上目遣いの峯崎さん......何とも可愛かった! 巧みにその【U・WA・ME・ZU・KA・I】という最強のスキルを使いこなす峯崎さんはもはや......天才の領域だっ!


 と、呑気に技名(そのまま)を伽凛のスキルに認定していた。


俺も【KA・BE・DON】というスキルはやろうと思えば出来るのだが......いや......止めとこう。儚い夢だぜ全く......


 と、駿は落胆しながら、月明かりが道行く道を照らす道中で伽凛を連れて、自分が見つけた綺麗な景色が見えるところに到着させた。


「ここだよ......綺麗だと自分の価値観がそういっているんだが、峯崎さんはどう思う?」


「わぁ......」


 思わず感嘆してしまう。


 駿が見つけたという綺麗な景色とは、遥かに伽凛の想像を越える、神秘的なものだった。


 伽凛が瞠目するその先に広がるのは───










───水色に光輝く、神秘的な湖だった。

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