第2話 旦那さま(暫定)の職場
人間と妖精の仲立ちをするもの――フェアリー・コネクタたちが集う
濃淡の違うレモン色のレンガが降りなすグラデーションと、経年で艶の出たウォルナット材の扉や窓枠が特徴の建物だ。
良く言えば趣があるが、悪く言えば古い。レンガは所々角が削れ、両開きの扉も傷が目立つ。扉一面に彫り込まれた、救国伝説の妖精と乙女の意匠も、だいぶ薄くなってしまっていた。
「ここにあの男がいるのね……」
朝の始業時間を見計らって妖精館にやって来たノアは、親の仇を見るような目で二階建ての建物を仰ぐ。殺気こそ放ちかねないノアの姿を見て、道行く人たちは早足で通り過ぎていった。
「邪魔するわよ!」
勢いよくウォルナット材の扉を開けたノアを、正面のカウンターに立っていた案内嬢が迎える。愛想の良い笑顔を浮かべていた彼女はしかし、「ひっ」と上擦った声をあげて一歩後退った。
相談に来ていたのだろう品の良いマダムや、服を着て二本足で歩く
妖精館の一階左奥、「捜査係」という看板が掲げられた部屋まで来たノアはブロンズ色のノブを無遠慮に掴み、ノックもなしに扉を開けた。
突然の来訪者に、捜査員たちの視線が集まる。
日々人や妖精で溢れる相談係と違い、捜査係にはめったに一般人は訪れない。周囲の戸惑いを肌で感じながらも、ノアは窓際の席に座る男のもとへ一直線に進んで行った。
「昨日はどうも、愛しの旦那さま」
ノアは赤いジャンパードレスの裾を摘まんで、レイフにお辞儀して見せる。
仕事中のレイフは昨日と打って変わって、暗い色に身を包んでいた。
シャツとベストは曇天のような濃い灰色、ダブルボタンのコートとズボン、靴も真っ黒。スカーフや髪の色がかろうじて紺色で、ブルーベルを埋め込んだスカーフリングも銀と水色をしてはいるが、そこだけ世界に色が乏しいと錯覚しそうだ。
「…………」
書類に目を落としていたレイフは髪で隠れていない左目でノアを一瞥し、マホガニー製の机の引き出しから一枚の紙を取り出した。愛想の欠片もない仏頂面や淡々とした様子からして、ノアの嫌味はまったくこれっぽっちも堪えていないらしい。このやろう。
「離婚届けだ。俺のサインは書いてある」
「そうじゃないわよ!!」
頭に来たノアはレイフの机に両手を叩きつける。「あ、ごめん」衝撃で床に落ちた書類を拾ってレイフに渡してから、仕切りなおす。
「あなたが妖精から盗まれた指輪の捜査のために、わたしと結婚したのはよぉーくわかった。もんのすごく腹立たしいし、わたしの昔の夢を返せと言いたいところだけど、それはまぁ百……五百歩くらい譲って許してあげるわ」
ノアの両親はあのペアの指輪を、「ノアと将来の結婚相手のために買った」と言っていた。その情報をレイフがどこから得たのかは、想像に難くない。両親はよほどあの指輪を気に入っていて、そこここで自慢していたようだから。
妖精館の捜査員であるレイフがその指輪を取り戻すには、ノアと結婚する他にないことも理解できる。
だが、ノアにはぜったいに納得出来ないことがあった。
「父と母は窃盗犯なんかじゃないわ。あの指輪は露天商から買ったのよ」
昨日結婚式の途中で連行されたきり、ノアの両親は戻って来ていない。友人宅で眠れぬ一夜を過ごしたノアは、その不安と怒りをぶつけるようレイフに捲し立てる。
「だいたい、うちの両親は娘のわたしが呆れるくらい大の妖精好きなの。“妖精館務め”ってだけで、無愛想で根暗な男を勝手に娘の結婚相手にしちゃうくらいにね。
そんな二人が、妖精の物を盗ったり苦しめたりするはずはないわ。うちの親が盗んだっていうちゃんとした証拠があるの!?」
言いたいことを言ってやった! と小さな満足に浸るノアを見たレイフは、眉間に浅く皺を寄せる。いかにも煩わしそうな顔だ。
「では聞くが、お前の親が露店で指輪を買ったという証拠はどこにある」
「露店で買った証拠って……両親がそう言っていたのよ。あなただって父と母を取り調べて、そう聞いているんじゃないの?」
自分で発した取り調べという言葉で、ノアの胸は重苦しくなる。
妖精好きな二人が、妖精から物を奪った罪で問われるなんて……どれほど辛く、無念なことだろう。
「聞いている。露店があった場所とその周辺を調べたが、誰もその露天商を知らない。容疑者の他に目撃した人物がいないとなると、露天商の存在を信じるには至らない」
「それは――」
言葉に詰まったノアは、しかめっ面で別の疑問をぶつける。
「じゃあ、被害者の妖精は? 犯人の顔を見ていないの?」
「見ていないらしい」
「ほんとうに?」
「妖精界側の捜査は俺たちの管轄ではない。向こうの者に協力を仰いでいる」
「……そう」
だんだんと勢いをなくしていくノアを気の毒に思ったのか、それともさっさと帰したかったのか。小さく息を吐いたレイフは少しばかりイスを動かし、ノアに身体を向けて話しかけた。
「お前の両親には指輪の件だけでなく、他にも聞きたい事がある」
「他にも?」
「ああ」
首を傾げたノアに、レイフは幾つかの鉱石や植物が描かれた紙を見せた。
人間界では珍しい星の形をした石や、全て違う色の花をつけるカスミ草などに、ノアは見覚えがあった。それはどれもハワード家の庭にある、ピクシーや小人たちからのプレゼントだ。
「これがどうかしたの? ……まさか、これまで妖精から盗んだなんて言うんじゃないでしょうね」
「その通りだ。最近妖精の持ち物や宝が盗まれる事件が多発している。どういう経緯で手に入れたものか、妖精側に『人間に譲渡した』という意識があったか調べ終わらないことには、帰すことは出来ない」
どこまでも冷淡なレイフを前に、再びノアの怒りが高まっていく。
ハワード家の庭にある妖精界の石や植物やらは、間違いなく妖精たちがノアの両親にとくれたものだ。プレゼントされた場面に、ノアも何度となく立ち会っている。
たとえ人間と妖精とで言葉が通じなくても、あのお茶の時間――甘いお菓子を嬉しそうにほおばる小人や、楽しそうに庭を飛び回るピクシーたち、そしてそれを幸せそうに見つめる両親の笑顔が溢れる空間で、窃盗などという後ろ暗いことが行われたはずがない。
しかし娘であるノアがそれを言ったところで、「身内の証言はあてにならない」と一蹴されるのがオチだ。
両親と妖精の絆を、あの穏やかなひとときを土足で踏みにじられたような気がしたノアは、御しきれない感情に拳を振わせた。
「心配しなくても、食事は三食きちんと出ている。部屋も決して粗末ではない」
「……そういうことじゃない」
容疑者といえど、島民の税で運営されている妖精館で不当な扱いはされないだろう。それくらいノアでも想像がつく。
(レイフだって、うちの両親がどれほど妖精が好きか知っているはずなのに)
ノアの両親はレイフをいたく気に入り、何度となく会っていたらしい。その回数はノアがレイフに会った回数を遥かに上回る。
妖精好きな両親が、妖精館勤めのレイフに――いわば妖精の専門家相手に、妖精の話をしないわけがない。レイフとてあの怒涛の妖精愛好家っぷりを目の当たりにしているはずだ。
それなのに、本当にこの男は何にも判っていない。人間の感情すら持ち合わせていないのではないかと勘繰りたくなる。
(このすました顔を一発ぶん殴ってやりたい!)
しかしそれはまだすべきじゃない。両親の無罪を証明しレイフに謝らせてから、存分に渾身の右ストレートを喰らってもらうべきだ。
力の入りすぎで強張る拳をどうにかこうにか解いたノアは、深呼吸をして自分を落ち着かせる。
(こうなったらわたしが本当の犯人を見つけて、父さんと母さんの疑いを晴らさなきゃ)
まずはサンザシの指輪を売った者を探す。その人物が窃盗犯なら捕まえるし、そうでなくても、どこの誰から仕入れたのか聞き出さなくては。
次に、ハワード家の庭に遊びに来ていた妖精たちにも、盗られたのではなくプレゼントしたものだという証言をもらう。ノアには妖精の言葉はわからないが、妖精館の職員ならば言葉がわかる者がいるだろう。
しかし、ノアは両親が指輪を買った露天商を知らない。父の勤めている家具工房の傍に店が出ていた、と聞いた気がするが――
「用がないならお引取り願おう。仕事の邪魔だ」
「……んのやろ」
思わず汚い言葉が口をつきそうになったノアを、呆れたふうな男の声が止めてくれた。
「おいレイフ! さっきから聞いていればお前、あんまりだそ」
ノアとレイフの元へやって来た男は、昨日の結婚式に乱入してきた赤髪の彼だ。
着ている服の型はレイフとそう違いないが、コートやシャツが落ち着いたベージュ色であることからして、格段に明るく見える。
彼の右手人差し指にある指輪は、レイフのスカーフリングと同じブルーベルを埋め込んだもののようだが、捜査員の証か何かだろうか。
「昨日はあんなことになっちまって悪かったな。えっと、ノア、だったか?」
襟足に手を当てながら詫びた赤髪の男は、エドガーと名乗り、レイフの同僚だと教えてくれた。
「あんたを利用したことに変わりはないし、言い訳にしかならないが……緊急事態だったんだ」
本当にすまない、と重ねて謝罪するエドガーに、ノアは「いえ」と言葉を濁す。
確かに悪いのはレイフやエドガーであるが、素直に謝意を受けるのも癪だ。謝ったのだからいいだろうと開き直られては困る。
とはいえ、エドガーはレイフよりよほど話がわかりそうだ。
色白でひ弱なレイフと違って、エドガーは健康的に焼けた肌をしている。肘の近くまで捲くったコートから覗く腕も逞しかった。やや野性味を感じさせる男らしい顔立ちもあいまって、兄貴分といった印象だ。
「ねぇ、エドガーは知っている? わたしの両親がサンザシの指輪を買った露天商がどういう人だったか」
「部外者に捜査情報は教えられない」
「レイフ、あなたには聞いてないわ」
不満を露にするノアを受け流し、レイフは手を叩く。
「呼んだか?」
捜査係の出入り口から、群青色の毛並みをしたオオカミの亜人がぬっと顔を覗かせる。レイフが肯定を示すと、オオカミは窮屈そうに腰をかがめ扉をくぐった。
二足歩行のオオカミは、片方の耳に引っ掛けるように帽子をかぶっている。警備員用の制服の袖や裾からは透明感のある青い毛がはみ出し、身体の後ろではボリュームあるもっさもさの尻尾が左右に揺れていた。
猫が見ていたら飛びつくに違いない。いや、猫でなくても飛びつきたくなるような、魅惑の毛並みだ。硬すぎず柔らかすぎず、ガラスのようにやや冷たい印象もある。
たっぷりと毛が生えているだろう胸に顔を埋めたら、どれほど気持ち良いか――
「お客様がお帰りだ。外まで頼む」
「あいよ」
レイフに答えたオオカミは、子猫でも抱えるようにひょいとノアを小脇に抱えた。
「へ?」
オオカミの群青色の毛並みに意識を飛ばしていたノアは間抜けな声を出し、ぷらんと浮いた自分の足先を見つめる。
ノアが呆けている間にも、オオカミは捜査係の部屋をずんずん進んでいく。
「……待って、これ困った客を強制的に帰らせる手段じゃないの!?」
気付いて、ノアはレイフを振り返る。しかしレイフは仕事に戻っており、ノアの方をちらりとも見ない。ただエドガーがすまなそうに、顔の前で片手を立てていた。
「気をつけて帰れよ、お嬢ちゃん」
妖精館の外に出ると、群青色のオオカミはノアを解放した。服越しでももっふりさのわかる腕にもっと抱えられていたいと思ったが、今はそのときではない。
「残念ながら、まだわたしの話は終わってないの」
オオカミの横を通り捜査係へ戻ろうとするも、目の前にぬっと青い壁が立ち塞がる。
右がだめなら左へ、左がだめなら右――と見せかけて左、とフェイントをかけたりもしてみたが、ノアよりもオオカミの方が上手だった。困った客には慣れているのかもしれない。
「…………はぁ」
レイフは憎いが、オオカミを困らせたいわけじゃない。とりあえず今日は帰ろうと、ノアは群青色のオオカミに別れを告げて、とぼとぼと家路を辿る。
「レイフのやつ……覚えてなさい! いつかぜったいギャフン! と言わせてやるんだから」
ぶつぶつと恨み言を垂れ流しながら歩いていると、「お?」という野太い声がノアの気をひいた。
「あ……レイフの上司の」
振り仰いだ先には、結婚式に新郎側代表で来ていた大柄の男が立っていた。名は確か、ドミニクだ。
筋骨隆々の身体に張り付いているかのようなぴちぴちのシャツとベストをまとったドミニクは、肩にひっかけたコートを揺らしながらノアへ近付き、目線を合わせるために中腰になる。
やはり彼のベストにも、ブルーベルを埋め込んだピンがついていた。
「ああ、レイフの花嫁の。悪ぃな、結婚式台無しにしちまって。出来れば回収はもう少し先にしたかったんだが」
いかつい顔を情けなく歪めた彼もまた、ノアとレイフの結婚が捜査のためだと承知していたのだろう。
顔合わせの際「無愛想で不器用なやつだが、仲良くしてやってくれ」と言いながらレイフの肩をばんばん叩いていたドミニクは、部下思いの優しい上司に見えたのに。
「それはもういいです」
つっけんどんな態度を取ったノアはしかし、未だにすまなそうに頭を掻いているドミニクを見て、一つの名案を思いついた。
「ミスター。ちょっと相談があるんですけど」
「ん? なんだ、おっちゃんに言ってみな」
利用した負い目があるのか、もともと面倒見の良い男なのか。人好きする笑顔を浮かべているドミニクに、ノアはいかにも何か企んでいますという悪い顔で一つの提案をした。
---+---+---+---+---+---
人も妖精も寝静まった夜半過ぎ。
妖精館の裏手にある職員宿舎へ戻ったレイフは、三階にある自室を目指し、一人階段を登っていく。
アーチ状の天井からは、発光性の蝶の鱗粉を固めた石――
「………………?」
冷えた空気を振わせるレイフの神経質な靴音が、不意に止む。三階の一番奥に位置する自室の前に、何者かが蹲っていた。
慎重に距離を詰め、薄闇のなか目を凝らせば、栗色の小さな頭が見える。
それが朝一で捜査係に乗り込んできたノアだとわかると、レイフはこめかみに指を当てて嘆息した。
仕事の疲れもありさっさと部屋に入りたいが、ノアは扉を背にして寝こけている。
不用意に女性に触ることを良しとしないレイフは、勝手にノアを退けることも出来ず、渋々声をかけた。
「何をやっているんだ」
しかし、返事はない。どうしたものかとレイフが眉間の皺を深めたところで、ノアの頭ががくんと傾いだ。その衝撃で目が覚めたのか、小さく呻いたノアが目を擦りながら顔を上げた。
「……あ、おかえり」
「…………ただいま」
「レイフってこんなに遅くまで仕事しているんだねー……って、そうじゃなくて!」
本格的に覚醒したらしいノアは目を見開き、勢いよく立ち上がる。が、その拍子にバランスを崩した。
レイフがとっさに腕を掴んで支えてやると「ありがとう」と素直な礼が返って来る。ノアのこういう、気が昂っていても素直に謝意を口にする律儀なところは、レイフは嫌いではなかった。
「あなたに話があって待っていたの」
「悪いが、話ならまた今度にしてくれ」
「時間は取らせないわ」
ドアノブを掴もうとしたレイフの手に、ノアの手が重なる。その小さな手は、平素から体温の低いレイフよりも冷たかった。
一体彼女は、どれほどの時間を廊下の片隅で過ごしていたのだろう。
手を振り解くタイミングを逃したレイフは、仕方なくノアに続きを促した。
「明日ドミニクから話があると思うけど、わたしも妖精館で働くことになったから」
「……は?」
驚くレイフの反応がよほど小気味よかったのか、ノアは満足そうだ。
「そもそも、こんな時間に部外者がここにいられるはずがないでしょ? そんなこともわからないほど、あなたの頭は不出来ではないはずよ」
昨日のレイフの言葉に対する意趣返しだろう。にんまり笑ったノアはふふん、と鼻をならすことも忘れなかった。
「何を考えているんだ、あのボスは……」
容疑者の家族を捜査係で働かせるなど、トチ狂っているとしか思えない。しかし、レイフら捜査員たちのボスであるドミニクが、何の考えもなしにノアを雇ったとも考えられない。
いくら筋骨粒々な見目に反して女子供に弱くても、譲ってはいけない一線は死守する人だ。
頭を抱えるレイフを尻目に、ノアは一つ先の扉まで歩いて行く。
「あと、わたしの部屋はレイフの隣だから。よろしくね」
「なん、だと」
「だって家は捜索中で入れないもの。昨日は友達のところに泊めてもらったけど、両親が捕まるわ結婚相手に利用されるわで、悲劇のヒロインじみた気を遣われるのは、さすがに居づらいし。長居するのも申し訳ないでしょ?」
仕事も居場所も得られて一挙両得、と喜ぶノアの姿に、レイフの頭痛が増す。
彼女の目的は間違いなく、妖精から盗まれたサンザシの指輪の出所や、それを盗んだ犯人を捜すことだろう。勝手なことをされて仕事の邪魔をされてはたまらない。
「いくら捜査員になったとはいえ、容疑者の身内に情報を流せるわけがない」
「それはそれで、どうにかするわ」
「どうにかなってたまるか!」
思わず声を荒げたレイフは、今が夜中だということを思い出し自分の口を塞ぐ。
三階で暮らしていた職員たちは結婚を機に外に家を持ったり、実家へ帰ったりで、今はレイフしかいないが、階下に声が響かないとも限らない。
「それから」
「まだあるのか」
多大な精神的疲労に苛まれているレイフに、ノアは「ええ」と頷いた。
「両親の疑いを晴らすまで、あなたと離婚するつもりはないから。使えるものは旦那でも使うし、離婚があなたと取引するカードになるかもしれないもの。わたしと別れたければ言うことを聞きなさい、なんてね」
茶目っ気たっぷりに笑うノアは、もともとの顔立ちもあってなかなかに可愛らしかった。台詞はなかなかにあくどかったが。
「とにかくそういうことで。おやすみなさい」
隣の部屋に消えて行くノアをなんとなしに目で追っていたレイフは、小さな音をたてて扉がしまった後、身体中の空気を出し切るように重々しい溜息をついた。
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