#34 - △座りでやってみる。 - I'll "TRI" it while sitting on the floor. -
休み時間中にトイレを済ませようとしたわたし、枇杷玲香は廊下に出た。
すると、なぜかそこで三角座りをしている未咲を視界におさめた。
未咲「あっ玲香ちゃん、ちょうどいいとこ……」
言うのを右耳で聞き流すようにして、わたしはその横を通り過ぎようとした。
当然未咲はそれを許さなかった。嫌な予感しかしないからスルーしたのに。
玲香「あんた、いつの間に廊下に出たのよ。さっき授業終わったばかりなのに」
未咲「いても立ってもいられなくて……ほら、ここももう震えちゃってるんだ」
そう言って未咲が視線を落とす。
女子高生然とした太ももよりももっと内側に象られているのは、純白の三角形。
その奥にたたえているのは、冬の住民なら誰もが抱える悩みのタネ。
もはや言わなくても、そこまではだいたい想像がついた。
玲香「もう、限界のようね」
未咲「うん……」
呼吸が荒くなる。心臓の音さえも聞こえてきそうなくらいに身体が脈打っている。
いったい授業中に何を考えながら、ここまで耐えていたんだろうか。
考えると、こちらまでどうにかなってしまう。
未咲「いまね、おしっこの穴がどんどん熱くなってるんだ」
玲香「そうね」
気持ちは同じだった。ふたりの頭の中で、共通する感情や感覚が掴めそうだった。
ここで果ててしまえば、きっと……。
うみ「こんなとこで何してんだ、ふたりとも?」
ちがう声が聞こえてきて、ふたりは現実に呼び戻された。
未咲「うみちゃん?! えっとこれは、その……」
玲香「心配には及ばないわ、未咲がちょっと体調を崩しただけだから」
うみ「ふーん……まぁたいして気にしちゃいないけど、
もしほんとうにつらそうにしてたら行かせてあげろよ、保健室」
玲香「わかってるから、ここから早く立ち去って」
うみ「そんな言いかたしなくてよくね? 言われなくても立ち去るっての」
たがいにぶっきらぼうな口の聞きかたで、大事を見られずにはとりあえず成功。
しかし、未咲のほうはすでに涙目で、かなり限界が来ていそうだった。
未咲「ふーっ、ふーっ……れいかちゃぁん、わたしもうおしっこ……」
玲香「出したいんだったら、さっさと出せばいいじゃない」
未咲「それじゃだめなの……限界までがまんしてこそ気持ちいいのに……」
このところ、未咲はおもらしプレイにはまってしまっている。
この前も学校のトイレにちゃんと辿り着いておきながら、
そのまま便器に座って限界まで我慢して下着をつけたまま放尿した。
未咲の頭の中はいつもこれで満たされて、勉強さえも手につかなくなっている。
玲香「それでもいいんだけど早くして……わたしだって我慢してるのに」
未咲「じゃぁ、玲香ちゃんもここでおもらししちゃう?」
玲香「それだけは勘弁、して」
玲香ちゃんの顔も、だんだん苦悶の表情でゆがんできている。
これは相当おしっこが溜まっているに違いない。玲香ちゃんの膀胱も言ってる。
♦
未咲「はぁっ、んっ……くっ」
玲香「だめ……っ、まだだめ、我慢、しないと……」
相変わらずふたりして廊下でおかしなことをしていた。
冬の気候が、乙女たちをこんなにも変えてしまったのだろう。元には戻れない。
未咲「玲香、ちゃん……もう、出していい?」
玲香「だめ、にきまってるでしょ……出すん、だったら、いっしょに……」
未咲「あれっ、玲香ちゃん意外とのってくれるんだ……なんだかうれしいな」
玲香「ここまできたん、だったら、もう……あと、心の準備だけ、させて……」
未咲「わかった、玲香ちゃんのタイミングでいいよ。わたしはいつでも……っ?!」
言いかけて、わたしはちょびっとだけ白い下着に出してしまった。
未咲「あっだめっ、やっぱりもう限界みたい!」
玲香「そんなっ、もうちょっとだけ我慢して!」
せめぎ合うようにことばをかけあいながら、その時をはかる。
そして……。
未咲「はぁ~~~~っ」
玲香「やだっ、やだぁっ」
しゅい~~~~~、ちょろっ、ちょろっ。
ふたつの水音が、かさなりあって大きなひとつの音として聞こえるようだった。
未咲「玲香ちゃん、これがおもらしの快感だよ」
玲香「感じたくない……こんなの、ただの辱めじゃない……」
パンツから噴出されるおしっこは、あっという間に全部流れ出てしまった。
意外とあっさりと終わってしまったので、玲香ちゃんの言うことは正しかった。
逆にわたしはかなり適当なことを言ってしまっている。反省しないと。
♦
春泉「ねぇ、さっきなんかミズが流れるような音しなかった?」
二人「「気のせい(だよ!・じゃない?)」」
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