応援コメント

第7話 呪縛」への応援コメント

  • 自主企画「短編ミステリの感想を書かせてください」に参加いただきありがとうございます。

    ええっ、ここで終わるんですか。刑事ドラマのよう……というのが誉め言葉になるのかどうか。めまぐるしい視点移動、長編よろしくの登場人物数と短編小説としては実験的なことをやってるので正直、評価に困ってます(苦笑)。なので、以下、あくまでわたしの旧態依然とした観点で感想を書きます。

    一見、刑事ドラマのようではあるのですが、実のところ、刑事ドラマ的なおもしろさを再現できているかというと微妙なところで、エンタメとして読むとかなり不親切な作りではあると思います。登場人物が多いので名前を覚えるだけでも一苦労ですし、特に誰が主人公というわけでもないので感情移入もしづらい。プロットも込み入ってるので、何度読み返してもみてもよくわからない部分が多いです。

    そして、読み解けた部分に関しても一言。「偶然のつながり」が多すぎます。紙数に見合わない数のキャラクターが登場するため人物相関図がかなりご都合主義的なものになってきている。特にシゲ周りの人間関係はかなり無理があったと思います。

    だから、詰め込み過ぎなんですね。「これが好き」という熱だけはひしひしと伝わってきますし、それを読者と共有しようというサービス精神も感じるのですが、短編の器には乗り切らなかったという印象です。より大きな器でじっくり味わいたい内容でした。犯人の彼女も、逮捕後の台詞があまりに性急で説明的過ぎるのでかわいそうでした。もっと筆を割いてやってほしかったです。

    また、これを社会派と言っていいのかどうかも悩ましいところです。吹雪の山荘、密室とガジェットが揃ってもそこにロジックがなければ本格ミステリたりえないように、不祥事を扱ったとしてもそこに独自の声、切実な問題意識がなければごっこ遊びと変わらないと思います。ごっこ遊びはごっこ遊びで楽しいんですが、それは括弧つきの「社会派」に過ぎないのではないかな、と。

    作者からの返信

    応援コメント及び愛のある酷評ありがとうございます。

    色々と詰込み過ぎという意見は、「言われて見たら確かに」と思いました。
    ご都合主義にならないように、手がかりを振り分けたはずなのですが、他者から見たら無理のある展開だったようですね。
    取調室で犯行動機を語る場面は回想シーンで丁寧に描くべきだったのかもしれません。

    またこの話は不祥事を取り扱っているものの、肝心な独自の声や問題提起がないというのも事実です。

    他にも課題は多いことが分かったので、今後も頑張っていきます。

    多数の問題点を指摘していただき、本当にありがとうございました。

  • 最後まで渋いミステリー作品ですね~面白かったです!

    手紙の謎が事件自体に関することではなく、まさか、別の事件への予兆とは……

    それで公安調査庁、外務省が出てきたんですね~

    続編を匂わせる終わり方、次の事件への布石……気になるのが僕の悪いクセ(笑)

    作者からの返信

    コメント、及びレビューありがとうございます。

    この話の直接的な続編である大規模テロ事件編の投稿は、当分先になりそうです。

    大規模テロ事件に関わる新キャラが登場する話を描かなければ、話が繋がらなくなりますので。