第2話「この世の愛の最果て」
天然のものでは考えられないような勢いの風が吹き出すその洞穴は、明らかに自然でない何かが秘められた事をほのめかす。
何者をも寄せ付けまいとする悪意すら感じさせる暴風は、昼夜を問わずその洞穴から吹き出し、あるいは、何か信じがたいほどに凶悪なものが這い出す前兆のようにさえ感じさせるだろう。
洞穴の内部はその暴風が嘘かのように静まり返り、ある場所では天然の風穴や鍾乳洞そのままの姿を、ある場所では荘厳な旧時代の文明の遺跡群を、ある場所では打ち捨てられどの墓石も粉々に砕かれた寂れた地下墓地の姿を見せる。
地上から離れ、遥か深くの巨大な遺跡群の石柱にもたれかかり、身を隠す者の姿がふたつあった。
一人は全身に鋼鉄の甲冑をまとい背丈ほどもある長剣を担いだ凛々しき戦士だ。
もう一人は、まるで酒場の踊り子のように肌を露わにし、体の所々に赤褐色の布をまとい、腰には曲剣を携えたうら若き乙女だ。
おとぎ話でなら、あるいはその身を追われる哀れな幸薄く美しき姫と、それを守る屈強で心折れぬ英雄の姿として描かれるべき様であるかもしれない。
しかし、現実は違った。
この二人の眼光はまさに歴戦の猛者のそれであり、互いに互いの背を任せる戦友であり、しかし共に英雄ではなかった。
少なくとも、人々の心に刻まれ、語り継がれ、その勇姿を夢見られるような”英雄”ではなかった。
彼らの名を知る者は少なく、彼らがここで命の危険に晒され、絶望的な現実と戦っている事を知る者はもはや皆無である。
この洞穴から放たれた闇が世界を覆い、その脅威を除くために立ち上がった勇士の数は少なくはなかったが、例外なく皆帰らぬ者となり、地中深くを彷徨う哀れな躯と化した。
この二人がその運命を辿るのは時間の問題であるように思われたが、それでも二人は、無名であれど確かな実力を秘めた強者であった。
「だから言ったろう、相手は選ぶべきだって…」
戦士が剣を握る右手を離し、兜の位置を直しながらぼやいた。
「うるさいな、いずれは覇王も、奴が放った災厄どもとだって刃を交えるんだゼ。あんな雑魚相手にどうのこうの言っていられるかよ!」
その口調は年頃の乙女らしからぬもので、もはや罵声に近かった。しかし、普段と変わらぬ悪態を前に兜の中の表情に変化はない。
「覇王、災厄… やれやれ、俺達だけでどこまでやれるんだか…」
「私達ならやれる。そのための剣、そのための技だ。」
「…やはり、ここで引き返さないか?命あっての物種だ。無理に死ににいく事、ないんじゃあないか?」
乙女は、曲剣を兜の先に突きつけ、その奥を睨みつけ叫んだ。
「臆病者!死者が死者を呼んでいるこの時代に、戦える者に逃げる場所などあるものか!」
その叫び声が終わるよりも前に、二人が隠れた石柱にみしりと音を立てヒビが入り、そして砕け散った。
その背後から、石柱の破片と共に深紅の角、4本の腕、岩のような巨躯が飛び込んできた。
「耳がいいな!」
「お前が叫ぶからだろう!」
二人は間一髪で石片と角の突進を跳躍してかわし、戦士は床に片手をつき跳躍の勢いを殺し、乙女は器用に剣を手にしたまま後方転回して距離を取り、左右からレッサーデーモンを挟み込む形で捉えた。
「いつものだ!」
「言われなくても!」
戦士の呼応に応え、乙女は右手に持つ曲剣を手前に突き出し、左手をその刀身に添えて呪文の詠唱を開始する。
それは、古来より伝わったもの、地底深くで見出した秘術の断片。
瞬く間に乙女の手の内で曲剣が太陽のように輝き始め、点滅を始める。
赤き悪鬼はその輝きに本能的な嫌悪を感じ体を乙女の側に向ける。
しかし同時に、背後から同質の嫌悪感が迫るのを感じた。
乙女は視線の先に、乙女のそれとは異なる詠唱で剣に魔力を込める戦士の姿を捉える。
戦士を確認するために背後を一瞥して生まれた悪鬼の一瞬の逡巡を二人は見抜き、同時に駆け出す。
二人は同じ構えから輝きを放つ得物を肩に担ぎ、勢いに任せて猛烈な速さで悪鬼の懐を振り抜けた。
二人のすれ違った中間地点で、悪鬼の体は頭と胴と脚の3つに分かれ、耳障りな血肉の跳ねる音を立てて方々に転がった。
戦士は兜の位置を直しながら、片手で長剣に付着した臓物を石畳に振り払った。
「合わせが一瞬遅れたぞ。また俺の動き出しを待っただろ。」
「あぁーッ、もう!うるさいないちいち!いいだろ勝ったんだから…」
乙女は足元に転がる悪鬼の頭部を蹴飛ばしながら、曲剣を腰に戻して歩き始めた。
「覇王や災厄が相手なら、こんなにうまくはいかないぞ。大体、お前は相手の動きを見すぎで…」
「うるさい!うるさい!!サシ(一対一)で一回も負けた事ないからって、上から目線で偉そうに言うんじゃねえよ!」
「そうは言うがな、お前に旋風剣を教えたのは俺で…」
乙女は左右の耳を手で抑え、戦士を置いて早足で石柱群を抜けていく。
「おい、待て… お前、その腹どうした?」
戦士は、露出した衣服の隙間、腰の辺りから僅かに流血しているのを見つけた。
「…さっきの石がかすっただけ。」
「見せろ、余裕あるから治してやるよ。」
「いいよ、このくらいの傷、自分の技で治せる。」
「お前のは斬る相手が要るだろ。」
「血は剣。血は盾。」
「これだから魔剣士ってのは…」
戦士は肩を落とし、剣を担ぎ直して乙女の背を追った。
石柱群が、いや遺跡全体が揺れ、その一歩ごとに脆くなった壁や天井が崩れ落ちる。
眼下を睨みつけるのは、8つの瞳。
無垢が故に最も邪悪な飽くなき探究心が生み出した古代の怪物が、次の獲物を求めて無人の廃墟を徘徊する。
石柱群の先に見える扉が迷宮の深層に進むための順路である事は明らかだったが、その扉を開く轟音を聞き逃すほどキマイラが食欲に満たされているようには到底見えない。
二人は石柱の影から身をかがめて様子をうかがい、囁くような声で算段を打った。
「あの巨体だ、一太刀では難しいかもな。」
戦士は腰の革袋をあさり、その中の丸薬入れの壺を取り出している。
「二太刀だろ。」
「旋風剣の合わせ一回で”一太刀”、だ。それでも足りないと見てる。」
戦士は兜の空気穴から丸薬を押し込み、それを噛み砕いて飲み込んだ。
「いちいち心配性な奴だな… これまでみんな”一太刀”だ。奴も、これまでのと大差ないだろ。」
「念には念を、だ。」
戦士は剣への詠唱を始める。
乙女は直接は言わなかったが、小声で文句を垂れつつ、続いて詠唱を始めた。
「二手だ。まず俺が牽制、お前は奴の血を奪え。その後、旋風剣合わせで決める。」
「最初から合わせで良いだろ…」
「いいから言う事を聞け、お前はまず血を…」
「そんなにアタシが信頼できないなら独りでやれよ!!」
生き物の気配に、8つの眼光が同時に振り向く。
二人が身構えるが早いか、キマイラは早馬の如き俊足で疾駆し一瞬で詰め寄ってくる。
乙女は素早く宙を舞いその突進をかわしたが、相方の姿が見えない。
いつもなら左右に跳ねて避け、次の”合わせ”に入るはず… しかし、彼は避けていなかった。
剣を両腕で抑え、獅子面の牙を長剣で受け、踏みとどまっている。
「なんで!!?」
乙女は着地よりも先に叫び問うた。
戦士は鍔迫り合いに全身全霊を賭しており、答える余裕はない。
乙女は魔獣の尾、蛇の頭が怪しくうねる姿を捉える。
乙女は着地するが速いか、弾丸のように駆け出し、相方の窮地を救いに駆け寄る。
旋風剣しかない… 駆けながら跳躍し、肩に担いだ曲剣を持つ腕に力を込める。
しかしその時、僅かな痛みが腹部を走り、跳躍が不十分なものとなる。
蛇頭は瞬時に最も弱った獲物が誰かを再判断し、首をもたげ直す。
ほんの僅かな力の緩み、ひとつの肉体に4つの司令塔を持つ者の弱み、そこに戦士は勝機を見出した。
鍔迫り合いする剣に加えた力を緩め、押される力を後方に流す。
頭をかがめて頭上を過ぎ去る獅子、山羊、竜の頭部を見過ごしながら、自由を得た剣を床に振り下ろし、勢いのままに頭上に振り上げる。
刀身は針金のような魔獣の毛皮を裂き、深々と腹部を割り、血と臓物を撒き散らした。
4つの頭はそれぞれがそれぞれの鳴き声で断末魔を上げ、戦士はその”中身”を全身に浴び、そして倒れ伏す魔獣の下敷きとなった。
一瞬だったのかもしれないし、数時間経ったのかもしれない。
毛皮の中でかろうじて意識を取り戻した戦士は、その豪腕を奮って自分の上にのしかかった肉を押しのけ、外へと転がり出た。
恐るべき魔獣は既に絶命しており、辺りには静寂が広がっている。
すぐさま何が起きたかを思い出し駆け出しそうになった彼を、彼の求める声が静止した。
「何だよ、遅いじゃん。」
魔獣のすぐ傍ら、尾の近くで座り込む女性の姿。
「よく眠れたかよ?」
悪態をつく相方の姿に安堵し、彼はゆっくりと歩み寄った。
しかし、乙女は立ち上がる様子を見せない。
顔色は蒼白で、まるで幽鬼だ。
「…毒牙…!」
乙女の腹部には、見慣れぬ新たな傷。
まるで杭を刺したかのような穴があるが、出血は見られない。
しかし、その傷口の周辺はどす黒く変色し、肉の腐敗する臭いが微かに感じられる。
「へへ、しくじったかな… アタシ…」
「バカ、喋るな!…すぐに上階に戻ろう。解毒の薬草が生えていた場所を覚えてる。」
しかし、乙女は首を縦に振らない。
「肩を貸せ。」
「アンタは、独りで先に行きな…」
「何言ってるんだ!」
「誰かが覇王を殺らなくちゃならないだろ。お前こそが、適任だ。アタシは足手まと…」
乙女は、言い切る前に咳き込み、赤黒いものを地面に吐き出す。
「何言ってる!お前と俺、二人で倒すんだろう!」
「やっぱり、アンタは強いなぁ… アタシ、ちょっとでもアンタみたいに強くなりたくて…」
「良いから、急いで戻るぞ!」
「でも、アタシ… アンタと一緒に戦って… 死ねるなら、本望だって…」
「馬鹿野郎ッ!!!」
戦士は、これまで乙女が聞いた事がないほどの大声で、叫んだ。
意外な相方の様子に、呆けたような表情を見せる乙女。
「…一緒に死ぬってんなら、二人で死ぬ時だ。それまでは、死なせないぞ…」
乙女は虚ろな目で相方の差し出した手を見返したが、吹き出すように笑い、答えた。
「ふふっ、そうだな… 死ぬなら、同じ敵相手で、一緒に、だな。」
「はは、そうだ。その意気だ。」
戦士は乙女を肩に抱えて立ち上がり、風のように駆け戻り始めた。
「だから傷は治そうと言ったんだ!」
「言う通りだな…」
「勝つためには、どんな些細な事でも、徹底的にやる。いつも言ってるだろ!」
「そうだな…」
「大体、お前は人の話を聞かなさ過ぎるんだ!」
「ははは、うん。そうだな。」
「毒を治したら、鍛え直しだからな!”合わせ”も見直して…」
「…うん…」
薬草の群生地は地上に近く、まだ固い岩盤が見られない土の洞窟の領域に点在する。
戦士は薬草の近くに駆け寄ると、息を整えながらゆっくりと乙女を近くの岩場に横たえ、薬草を手頃な摘み始めた。
かの戦闘から、半刻も過ぎてはいまい。
「すり鉢がないから、これで勘弁してくれ…」
戦士は手袋の上に薬草を載せ、力任せに薬草をすりつぶし、ペースト状にした。
「さ、これを…」
視線を上げ、相方の口元に手を伸ばす。
「おい、どうした、早く飲むんだ。」
返事がない。
「おい…」
相方の顔は、まるで雪のように白く、そして美しい。
「…お、おい…」
返事はない。それは、屍のようだ…
薬草を載せたまま手袋を外し、指先で乙女の頬に指を触れる。
冷たい。
「嘘だ…」
彼女の指先に触れるが、まるで蝋細工のように固まって、動かない。
彼女の髪に指を通し、前髪をかき上げる。
いつでも尖った槍のように険しい表情を隠さなかった彼女が、今ではまるで争いも知らずささやかな恋に恥じらう町娘のように柔らかで、朗らかな表情を見せている。
地下浅く、洞穴の隙間から差し込むほんのわずかな陽光が彼女の横たわった岩場をほのかに照らし、それはまるで神への生贄を捧げる祭壇を思わせるような幻想的な光景であった。
「そんな…」
戦士はよろめきながら、立ち上がる。
その視線に、彼女の姿を照らす陽光が、わずかな影で覆われている部分が映った。
目を上げると、彼女の亡骸のすぐ前に、男が立っている。
いや、男なのか、女なのかも、判断がつかない。
黒い外套をまとい、目深にフードをかぶって素顔を見せないその者は、一切の音も立てず、いつの間にか、そこにいた。
戦士は、まるで夢でも見ているかのように、前後不覚に陥った自分を中空から見下ろすかのような心持ちで、この非現実的な光景を眺めていた。
黒衣は、少しの間だけ沈黙した後、その袖を揺らし、横たわる女性を指差したように見えた。
「…彼女を…?」
黒衣は、頷いた。
「死者が、死者を呼ぶ時代… 黒衣の、冒涜者…? 彼女を、冒涜して使役するというのか…?」
黒衣は、再び頷いた。
「戦い続け、苦しみ、報われずに去った!!彼女を、もう一度この世界に蘇らせるというのか!?」
黒衣は、三度頷いた。
戦士はうつむき、彼女の穏やかな死に顔を見つめ、思い詰め、そして絞り出すようにつぶやいた。
「…蘇らせてくれ… 彼女を… ただ…」
戦士の兜の隙間から、なにかの雫がこぼれ落ちた。
「ただ、彼女に… 一度だけでいい、会わせてくれ…」
その言葉を耳にしたが早いか、黒衣の姿がゆらめき、瞬いた。
まるで、「黒く輝いている」かのように。
そして間を置かず、岩と布が擦れる音が、静寂の中に響いた。
一度は命を落とした乙女が、眠りから覚めたかのように、ゆっくりと立ち上がった。
その姿を、一挙手一投足を、全て目で追う戦士。
乙女の表情からは、先程までの柔らかさは失われている。
それはまるで、鋼鉄の仮面のように、何も見つめず、何も思わぬ、無為の表情であった。
それでも、戦士にとっては、十分だった。
悲しみに満ちた生の最後の瞬間を彩る、その餞としては。
「君が… 君だけが、いられる… この、絶望しかない世界で… 生きていられる、希望だったんだ…」
戦士は、手袋を外した手でまた、彼女の頬に触れた。
「剣しか取り柄がない、僕だけど… よ、蘇って、も、温かくは、ならないんだね…」
彼女は何も、応えない。
「君と出会えて、よかったよ。楽しかった。ありがとう。愛してるよ、これからも、ずっと。」
戦士はそう言うと、物言わぬ乙女の腰に手を伸ばし、曲剣を手に取って、それを己の首筋にあてがい、躊躇いなく走らせた。
最期に、彼女は彼に笑顔を見せた。
それは、黒衣が見せた、餞別だったのか、それとも…
暗い闇を疾走する、赤褐色の影。
生気はなく、血に塗れ、そしてその血を啜りながら、まるで竜巻のように、全てを飲み込みながら猛進する影。
死せる魔剣士は無数の魔物を殺めながら、振り返る事なく迷宮の地下を進み続ける。
そしてはたと、足を止める。
視線… その視線は、彼女自身のものではなく、その奥に蠢く漆黒の魂を主とするものである。
それは、行き先に待つ危険を認める。
石柱群からよろめきながら躍り出たのは、甲冑に身を包んだ、歴戦の猛者の亡霊である。
彷徨う骸となり、ただ生者を呪い、命を奪うだけの存在と化した主なき死者は、身の丈ほどもある長剣を石畳にひきずりながら、魔剣士に接近する。
魔剣士は、その内なる黒い魂は、必殺の一撃に備え、感覚を研ぎ澄ませる。
二人は互いに肩に力を帯びて輝く剣を担ぎ、相身互いに向かい合う。
幾度に渡り、木剣を手に向かい合い、技の研鑽に励んだ愛しき日々を想う者は、今はもうそこには誰一人としていない。
ただあるのは、死と死を奪い与え合う者がいるのみである。
ひときわ担いだ剣を握る手に力を込め、跳躍し、洞穴から吹き抜ける突風のように振るわれる、輝く長剣と曲剣。
金属の弾ける音が遺跡に響いた後、赤褐色の塊が宙を舞い、どこか遠くに落ちた音がした。
残ったのは、甲冑の骸と、頭部と魂を失って動かなくなった魔剣士の遺体だけであった。
戦場から遠く離れた地上に隠された冒涜の拠点たる研究所の片隅で、一人の黒衣の者が落胆のため息を漏らした後、ゆっくりとその身を起こし、新しい骸を選び直すため、墓所へと向かった。
甲冑を身にまとった骸は、その長剣の次の餌食を求め、再び石柱群の闇に消えていった。
全てを失った赤褐色の乙女の亡骸は、誰にも弔われる事なく、やがて風化し、灰となり、地底をめぐる風に誘われて、やがてこの迷宮そのものとなっていくのだろう。
天然のものでは考えられないような勢いの風が吹き出すその洞穴は、明らかに自然でない何かが秘められた事をほのめかす。
何者をも寄せ付けまいとする悪意すら感じさせる暴風は、昼夜を問わずその洞穴から吹き出し、あるいは、救われぬ魂達が行き場のない悲嘆と怨嗟を訴える慟哭のようにさえ感じさせるだろう。
~おわり~
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