炎立つ

 辰が図書館に行き、館員に尋ねました。

「『ほむらたつ』はありますか」

「そのような本は、残念ながら所蔵しておりません」

 別の辰が尋ねました。

「『未来のふたつの顔』はありますか」

「それも所蔵しておりません」

 さらに、別の辰が尋ねました。

「『タッチ』は」

「ありません」

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