疲労
メロスは陽の沈まぬうちに王城へ行かなければならぬ。
濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒したが、流石に疲労し、午後の灼熱の太陽がまともに照って来て、疲れ切って動けなくなってしまった。微睡みかけた耳に、何かが聞こえた。
「諦めたら、そこで試合終了ですよ」
誰だお前。
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