三男坊

「僕の名前はヤン坊」

「僕の名前はマー坊」

「そして俺は、貧乏旗本の三男坊さんなんぼう

 双子は闖入者を指差した。

「あ! 〝上様をかたる不届き者〟だ!」

「『余の顔を見忘れたか』だね!」

「……俺はまだ何もしていないが」

 たじろぐ三男坊。双子は声を揃えて言った。

「先の展開予報!」

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