九月一日3

 九月一日、谷川の近くの小さな学校に子供たちが登校すると、教室に、新撰組の羽織姿の男の子がいました。

「近藤?」

土方ひじかた?」

「沖田?」

 子供たちが言うと、男の子は両手の指で六を出します。すると嘉助かすけが叫びました。

「ああわかった。あいつは井上いのうえ源三郎げんざぶろうだ」

 六番隊組長です。

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