渡り鳥の信号手1
ジョバンニとカムパネルラが車窓から外を見ると、川の中の島に立つ信号手が、オーケストラの指揮者のように旗を振りました。
「今こそ渡れ渡り鳥」
幾万という鳥の群が、せわしく鳴きながら飛んで行きます。乗客の一人が双眼鏡で観察しながら、手に持ったカウンタで数えました。
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