翌日

 昨日はバレンタインだが、俺には縁のない一日だった。周囲で続々成立していたカップルどもは爆発しろ。と、やさぐれつつ起床すると、枕元に胡散臭うさんくさい天使が現れた。

「そんな貴方に出血大サービス! 昨日一日の記憶を消去しましょう、きっと来年も同じだと思いますが!」

 帰れ。

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