この世をばわが世とぞ思ふ

 とある栄華を極めた男が祝宴で、満月を見ながら言いました。

「この世界は、私の物のようだ。あの月に欠けたところがないように、私の意のままにならぬものはない」

「んちゃ!」

 しかし直後、メガネの女の子ロボットが月を割りました。意のままにならないものがあったようです。

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