結婚の挨拶

 手土産を持参し、初めて彼女の実家に挨拶あいさつに行った。彼女の両親を前にガチガチに緊張していた俺は、つい言い間違えてしまった。

「お、お嬢さん、お父さんを僕にください」

「はい」

 その日から、俺は初老のおっさんと二人暮らししている。何故だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る