中秋の名月

 昔の中国の詩人・李白りはくは、月と自分と自分の影の三人で酒を飲んだ、と『月下げっか独酌どくしゃく』という詩に詠んでいる。

 俺も先人にならって、中秋の名月の夜に、月と自分と自分の影と三人で月見団子を食べた。美味い。……ぼっちじゃないから、淋しくなんかないもん。

 李白メンタル強すぎだろ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る