マリオネット
もしこの世に鏡という概念がなかったら
人は生きながら死ぬ。
産声は断末魔となる。
自分のことを一番知ってないのは自分。
いつも御世話になってる自分の体。
それがどういうものなのか知る権利があるのは自分以外の全て。
自分が自分を知れない。
その時点でそれはもう生を持たない。
マリオネット、操り人形。
他人から得る情報によってでしか自分を知る術がなくなってしまう。
ただ、この世の人はあなただけじゃない。
あなたはこの世の主人公。あなたの隣にいる人は他人A。でもそれは同時にあなたも他人Aである事も紛れもない事実である。
あなたの二つの目がこの世の全てを写すカメラではない。
もしこの世に鏡という概念がなかったら
この世に人はいないかもしれない。
他人にしか操作されることしかできないマリオネット。でも、あなたを操るソレもマリオネットである。
マリオネットがマリオネットを操り、そのマリオネットをまた別のマリオネットが操る。
この世に人を統べることの出来る人などいなかった。人を統べることをできると自負する人も他人から操られてるマリオネットなんだもの。
この世に上も下もない。
いつもあなたの上に立っているモノも
あなたと同じ、60兆個の細胞の塊。
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