チャット「コボルト対策会議」①

―― チャットルーム ――


さきと 「やぁ、ニコカドさん」

ニコカド「はーい、さきとさん」


さきと 「早速お願いします」

ニコカド「はーい!」


ニコカド「はいっ先生!」

さきと 「なんでしょう?」


ニコカド「コボルトについて『俺イセ』で予習しました。無理だと思います!」

さきと 「なぜ無理なのでしょうか?」


ニコカド「コボルトって狼の群れみたいだったじゃん!二巻はほとんどコボルトと戦ってたじゃん」



――『俺×異世界』の第二巻はコボルトとの戦いの話である――



さきと 「コボルトは強敵でしたねぇ」

ニコカド「でしたねぇ、じゃないよ!どーすんのさ⁉」


さきと 「落ち着いてください。あのコボルトとこっちのコボルトは別物です」

ニコカド「たしかにネズミっぽいね?ていうかネズミそのものだね。アンビエントさんイラスト上手いね」


さきと 「ああつぃd

ニコカド「え?」


ニコカド「ちょっと?」


ニコカド「おーい?」



―― 五分経過 ――



さきと 「失礼しました」

ニコカド「どーした⁉」


さきと 「アンビエントさんにニコカドさんが言った内容を伝えたんです」

ニコカド「はいはい」


さきと 「そしたらポカポカ殴られました」

ニコカド「照れ隠し?」


さきと 「おそらく」

ニコカド「アンビエントさん……」


ニコカド「アンビエントさんといえば、ひとついいかな?」

さきと 「はい」


ニコカド「アンさんと呼んでいいかな? 正直ちょっと長いし、堅苦しくて」

さきと 「聞いてみます。傍にいますので」



―― 五分経過 ――



―― 更に五分経過 ――



さきと 「お待たせしました。オッケーです」

ニコカド「はい。ていうかどしたの??」


さきと 「いやね、すぐにオッケーはいただけたんですよ。ですが」

ニコカド「うん」


さきと 「なんかソファでぼうっとしてしまっています」

ニコカド「うん?」


さきと 「頭をゆらゆらさせながら、うわ言を繰り返しています」

ニコカド「…………」



―― 中間結果 ――

〇コボルトは強敵である

〇アンビエントの呼び名は『アン』となった

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