帰ってください‼―異世界への人口流出が止まりません!―
季早伽弥
『序の序』
「異世界名の欄、『勇者マナオ』さん……ですか?」
「これが彼を指す唯一無二だそうだよ」
「あ!勇者さんていう名字なんですね」
「違う違う。彼は仲間たちと、頼まれてたった数日で魔王を倒した希代の勇者、―――勇者と言えば彼以外いないから、とのことだよ」
「?そんな人が、どうして今まで見つからなかったんでしょう」
「マナオという名前自体は珍しくなくて、名字という概念の無い世界だったから、本人も最初しか名乗らなかったようだね」
「そっか、現地の゛マナオさん゛を1人ずつ当たってたんですね」
「そういうこと。捜索課もまさか彼が件の勇者だとは思わなくて、接触が遅れたらしい」
「異世界で凄い人になってるケース、最近多いですね」
「ちょっと羨ましいな……今日から説得を飛羽流さん1人にやってもらうけど―――」
「はい!大丈夫です。がんばります!!異世界名『勇者マナオ』さん、本名は――…」
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