プリムラ

竹 輝夜

第1話 〜プロローグ〜

雪だ────


高校一年最後の学校が終わって、春休みを迎えようとする私達の頭上には、桜ではなく、綿のような雪が降り積る。


「…っ。冷た…」

まるで私のようだ。自分でも冷めた人間になってしまったことは自覚している。他人は他人でしかないし、誰が誰をどう思っていようがどうでもいい。華のJKとやらがこんなに覚めてていいのだろうか。


まあ、どうでもいいや。

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