我の名は、④
「まぁ、お料理の話はいいや。次は明日夢」
「ひっ!」
つい悲鳴を上げてしまった。
「いやだなぁ~
「そんなコトは」
あるから困る。
「明日夢」
そう僕の名前を呼んだのは魔王ではなく勇者、夏海ではなく
「夏海に隠しておく必要はねぇんじゃないか?」
「香ちゃん? だけど、香ちゃんじゃないよね?」
「俺は明日香だが明日香じゃない」
「言うつもりなの?」
「隠しておく必要もないだろう。
わたしもカインに賛成です。
真実は明日香、お前自身の口から告げろ。
良いだろう」
姉ちゃんは大きく深呼吸をして言った。
「縫針夏海ィ! 何故我が最近いいにおいを漂わせるようになったのか、何故君が我から別の女の雰囲気を感じ取ったのか、何故男っぽい喋り方が聞こえたような気がしたのくわァ!」
姉ちゃん、そのネタはそれ以上言うな!
「その答えはただ一つ……」
そのネタはもうやめろー!
「アハァー……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます