姉ちゃんのゆかいな仲間達①

 ゴールデンウィーク明けの月曜日というやる気が出しにくい1日をなんとか過ごしきった僕だったが、口からは長い溜息が出ていた。


「どうした? 我が半身よ」


「まさか、暗黒世界の扉が開かれたか!」


「面白い。暗黒世界の住人はボクを笑顔に出来るかな?」


 再び長い溜息を吐いていると姉ちゃんカインがポンと僕の肩を叩いて来た。


「明日夢の言っていた通り、確かにこれは普通ではないな」


「でしょ?」


 姉ちゃんのゆかいな仲間達中二病重傷者達と放課後を一緒に過ごさなくてはならないと思うと溜息が止まらない。


「明日香、これから暗黒世界の扉を観測しに行こう。明日夢がこのような状態という事は扉の封印が解かれてしまったのかもしれない」


「再封印か、我の新たな力があれば一瞬よ」


「新たな力、まさか」


「そう、異世界人マギレの力」





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