どら焼きのある生活
空音ココロ
第1話 どら焼き
僕は和美さんのために毎日どら焼きを買ってくる。
コンビニやスーパーで売っているどら焼きでも良いし、たまにはちょっとおしゃれな生どら焼き、正統派の和菓子屋のどら焼きも、どれでも喜んでくれる。
そうは言っても毎日どら焼きだと流石にどうなのだろうか? ケーキとか洋菓子も食べたくなるんじゃない? と、思って聞いてみたことがある。
「大丈夫、どこまでもいけるよ」
笑顔で心配を吹き飛ばしてくれた。
毎日同じものを食べられる日は幸せだなって思う。
どんな日でも100円程度のどら焼きへの投資で、和美さんの美味しそうに食べる笑顔を見れるのだから僕は幸せだなぁ、と思う。
恥ずかしくて人にはそんなこと言えないけどね。
僕は今日もどら焼きを買って帰る。
和美さんは今日もどら焼きを食べる。
美味しそうに食べる彼女の顔を見て、僕も自然と笑顔になる。
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