第19話

夏の暑い風に煽られながら、考える。思えば、初めて友達に無視された日が、7月20日だった。あの、穴に落ちて行って泥沼に吸い込まれるような感覚。あの日も、こんな夏の空気を感じていた。7月20日は、私へのプレゼントだったのかもしれない。送り主不明の、プレゼントのあの日。私は今日も思い返して生きていく。

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