晴れた日の雨

まーに

プロローグ -夢-

真っ白な世界。

白。孤独。感情。未来。

―夢。

そうか。ここは夢の中か。

僕は1人、そう考えることにした。

どうしてここにいるかはわからない。だけどなにか理由があるのだと、僕は考えた。

何もすることが無い。僕はひたすらこの白い世界を歩くことにした。

当然何か建物があるわけでもなく、人がいることもなかった...と勝手な解釈をしていた。

そう、目の前の少女を見るまでは。

「...誰かいるの?」

まさかその少女から声をかけてくるとは。

「いるよ。僕は優真、君は?」

僕はその少女に自分の名前を名乗り聞き返した。

「私は...私は...愛葉」

少女は困った顔を見せながら、しかし微笑みながら名前を言った。

「どうして僕の夢に君がいるの?」

真っ白な世界に2人。立ち尽くす僕と君。

しかし、少女の答えを聞く前に僕の夢は終わった。





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