動屍摂食

@KANI425

第1話 親友

「好きな食べ物はお肉です!!」

一年の夏休み明けアホかと思うほどの大声を自己紹介の時に出していたたあいつが親友になったなんてあの時は思いもしなかっただろう

「真矢進路どうすんの?やっぱり俺は大学行ってヤリサーにでも入ってリア充ライフ満喫してーわー」

「DTの癖にかっこつけんな」

屋上の風が気持ちいい そんな中俺たちはたわいもない話をする

名取聖

はっきりとした顔立ちはっきりとしている喋り方とにかく何でもはっきりしている男だ


学校内でも有名だ いい意味でも悪い意味でも...

成績優秀スポーツ万能顔立ちも整っている

だが職員室で名前が挙げられるほどの授業態度

争うのが嫌いな性格

女とはろくに話もできない

才能の持ち腐れという言葉が世界で一番似合う気がすると俺は思う

決して口には出さないが…

ただ俺はこんな奴に惹かれた

話してみると結構いいやつで話も面白かった

男子の中ではすごい人気を誇る

女子はというと...まぁファンクラブも出来てるらしいから...多少はな...

そうそしてこの男は転校してきたのである

前の学校では色々とあったらしいが俺はそれを聞く度に話をはぐらかされる

まぁ最近はあまり聞かないようにしている

まぁそんな感じのやつだ

そして俺はというとthe普通と中学生時代に名付けられたほどの普通だ

顔はブサイクではないただ決してイケメンではない

身長は一般的 学力はほんとに中の中 スポーツも人並み

俺のマニュアル本を書けば平均的人間のマニュアル本が出来るんじゃないと言うほどの普通だ

コンプレックスを感じていた時もあったが考えすぎるのはやめた

「俺も大学行けたら行きてーなー」

「お前の学力じゃFランさえも危ういんじゃねぇの?笑」

口を開けて笑っている彼のお腹に拳を繰り出す

「ゴフゥゥ!!」

「ほら授業始まるぞ」

「待って下さいよー」

みぞおちを抑えながら彼は俺のあとからつけてくる

屋上から教室への階段 少し暗い雰囲気

俺はここが嫌いじゃない





影は少しずつ忍び寄ってくる...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る