Fragment-memory of future-
黒乃
プロローグ
とある女神たちの嘆き
世界が戦争で何度目かの終わりを告げた。
女神たちは枯れることのない世界の泉から、その全てを見通していた。
今回の戦いの勝利者は、世界に災厄を振りまくかもしれない。
勝利者は自分たちという存在を高らかに、力をもって知らしめるだろう。
それがどれほど愚かなことかも知らずに。
ここから世界は、また歴史を繰り返す。
やがて再び、争いが生まれる。
戦いの果てに生まれた平和は幻である。
勝利者たちやその子孫たちは、そのことに気付けるだろうか。
もしかしたら、一生のうちで気付ける者はいないかもしれない。
それでも世界は巡り、時は流れていく。
出来るのはこうして祈りを捧げ、この世界を見守ることだけ。
これは、女神達がそう呟いてから五百年の時間が経った世界の物語。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます