雨のうた

傘もなく

陽もおちて

やまない小雨 夜の道


軒先の、

――雨粒a

――雨粒b


暗い

田の水平のむこう

――雨粒c

――雨粒d

無客電車の一列の光

音もなく過ぎ

――雨粒e

――雨粒f

また元通りに雨と闇


――雨粒g

――雨粒h

また元通りの雨と闇

回想される光の回転

――雨粒i

――雨粒j

無数の回転

――雨粒k

――雨粒l


――雨粒m

――雨粒n

――雨粒o

光の回転

――雨粒p


――雨粒q

田の水平

――雨粒r

ふるえる水平

思い出される

回送列車

――雨粒s

――雨粒t

――雨粒u


――雨粒v

――雨粒w


――雨粒x

ふるえる雨粒

――雨粒y

濡れた軒先

を分かつ――

――雨粒

      z

  r

   i

 t    k

     y

a      l

  x

    f

 h

      q

 j      

    b

g p    

   d


v

 u

  w

    n

        m

           o

        e

c    s

――

――――

――――――――


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る