だーれだ?



『だーれだ?』


彼女との待ち合わせ場所でイキナリ後ろから、両目を手で覆われた。僕の彼女はイタズラ好なのだ。


僕は、ワザと驚いたフリをし、『だ、誰?誰だぁ〜?』と、両手を掴みゆっくり振り向きながら、手をどけた 。


すると、そこには全く見覚えな無い、色白な女性が立っていた。僕は、少し微笑み、『あの、人違いですよ』と言った。



すると女性の顔は、この世のものとは思えぬ形相に変わり、


『人違い?そんなことは、聞いて無い…私は誰なのかを聞いてるの? 何故笑う、私は誰なのよぉぉぉ!なぜ、教えないぃぃぃ!』と叫び声を上げ、刃物を取り出し僕の首元を何度も何度も突き刺した……僕は朦朧とする意識と痛みの中で考えた。


この女……本当に……だれ……だ……

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